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[転載]カネミ油症とPCB処理問題を考える 集会 2018年6月17日(日)東京としま産業振興プラザで
2018年04月12日 06時00分
五島市は11日、同市内などで被害が相次いだ国内最大の食品公害「カネミ油症」発覚から今年で50年を迎えるのに合わせ、歴史や実情を次世代に継承する初の市民向け講座や患者が参加するイベントを年内に開催する計画を発表した。
油症は1968年、カネミ倉庫製の米ぬか油にポリ塩化ビフェニール(PCB)などが混入し、長崎、福岡両県を中心に西日本一帯で約1万4千人が健康被害を訴えた食品公害事件。長崎県によると、県内在住の認定患者は468人(3月末現在)で、そのうち五島市在住は282人。
市民講座は5~10月までに計6回開催する予定。市はこれまで小中学校で年に数回、出前講座を開き、市職員が患者から聞き取った話を児童や生徒に語るなどしていたが、一般市民を対象にした講座は初めて。患者や支援者、弁護士などが、今なおさまざまな疾患に苦しむ現状などについて話す予定という。
イベントは11月ごろ市内で開催する計画。市内在住の患者が体験談を話すほか、79年に台湾で発生した同様の油症被害者を招く予定。今後、市などでつくる「カネミ油症事件発生50年事業実行委員会」で詳細を決める。
油症を巡っては、2012年成立の救済法で当時認定患者と同居していた家族も認定対象に加えたが、69年以降に患者から生まれた「2世」は同居とみなされず、対象外のまま。市は引き続き、患者側とともに救済拡大を国に求める考え。
=2018/04/12付 西日本新聞朝刊=
大木曽水路のPCB
国内最大の食品公害とされるカネミ油症の患者団体と国、原因企業のカネミ倉庫(北九州市)による3者協議が2018年1月20日、福岡市であった。カネミ油症は今年で発生から50年を迎える。患者側はなお未認定の被害者が多いとして、認定基準の撤廃や見直しを求めた。
協議は被害者救済法(2012年施行)に基づくもので11回目。11の患者団体の代表、厚生労働省や農林水産省の担当者、カネミ倉庫の加藤大明社長らが出席し、非公開で開かれた。
3者によると、患者側は「(ダイオキシン類の血中濃度などで判定する)認定基準を撤廃し、カネミ油を食べたことをもって認定してほしい」などと要望。国は「基準は科学的知見によるものだ」と反論した。加藤社長は、患者側が求めている入院中の食費支給について「国に要望しているが現状では難しい」と答えた。
患者側は、油に混入したポリ塩化ビフェニール(PCB)を製造し、カネミ倉庫に販売したカネカも協議に参加するよう求める要望書を国に提出した。
blogs.yahoo.co.jp/teisdix/43450544.html - キャッシュ
2017年10月21日 - 大木曽水路再整備等に係る技術専門委員会 協議資料 平成 21 ... - 高砂 市 (Adobe PDF) - htmlで見る www.city. takasago .lg.jp/index.cfm/.../20170706-140748...
blogs.yahoo.co.jp/tanetabi10/65833944.html - キャッシュ
2017年11月18日 - 大木曽水路再整備等に係る技術専門委員会 協議資料 平成 21 ... - 高砂 市 (Adobe PDF) - htmlで見る www.city. takasago .lg.jp/index.cfm/.../20170706-140748...
blogs.yahoo.co.jp/teisitu/35462929.html - キャッシュ
2017年10月17日 - 高砂西港 大木曽水路(高砂市) 2008年8月の高砂西港PCB盛立地のすぐ西にある大木曽水路の様子です。ここにも固化汚泥が埋め立てられているそうです。 高砂 市 大木曽水路 - Google www.google.com/mymaps/vi...
eternal-life.la.coocan.jp/pcbtoirihamaken.htm - キャッシュ
高砂市が負うべき十字架 高砂西港から浚渫され凝固剤で固められた、高砂市西畑地区の巨大な、最高3,300PPM のPCBヘドロの山もどこへも持って行きようのない公害のモニュメントだし、市内を流れる大木曽水路は三菱製紙によるPCBを使ったノーカーボン紙製造の悪水で1,300PPM に汚染されたそのままに、臭い物に蓋よろしく、 コンクリートで固めてしまっている。これらもあくまで高砂市内で解決しなければならない問題だ。PCBは高砂市民が負うべき十字架だ。市議会で保守・革新あげて外に出すことにやっき ...
www.city.takasago.hyogo.jp > ... > 市議会だより - キャッシュ
特に、今回は高砂西港PCB固化汚泥盛立地、大木曽水路PCB汚染汚泥処理について、関係資料をもとに審査を行った経過とその対応について報告いたします。 この件の対応については、市、議会との協議のうえ、平成18年3月20日当時の田村市長から兵庫県知事に対し「高砂西港浚渫土固化盛立地の安全面・技術面での対処方法を検討するための専門委員会の設置について(依頼)」を要望されました。 この結果、兵庫県において「高砂西港盛立地のPCB汚染土に係る技術検討専門委員会」が設置 ...
twitter.com/seinen_oiyasuku/.../919475604784689152 - キャッシュ
2017年10月15日 - Cancel Cancel your follow request to @seinen_oiyasuku. More. Copy link to Tweet; Embed Tweet. 高砂西港PCB(ダイオキシン類)盛立地のすぐ西にある大木曽水路。 PCB濃度は非常に高い。現代はダイオキシンの分析・評価技術があるので、環境基準と照らせ合わせることに興味がある。 #高砂西港 #ダイオキシン #ヘドロpic.twitter. com/R66bPWpbij. 1:10 AM - 15 Oct 2017. 4 Retweets; 2 Likes; 中年老い易く学成り難し 日出る処のダンシうそがなきや. 0 replies 4 retweets 2 likes. Reply. Retweet. 4.
web.pref.hyogo.lg.jp/ehk01/somu/.../sankou1.pdf
流通科学大学教授(交通計画). 高砂市都市計画審議会会長. 藤田. ふじた. 正憲. まさのり. 大阪大学名誉教授、高知工業高等専門学校長. (環境工学・リスク管理). 高砂西港盛立地のPCB汚染土に係る技術検討専門委員会委員長. 槇. まき. 村. むら. 久子. ひさこ ..... 大木曽水路. 埋め立て. 約8ha. 前出し. 平成13∼15年 高砂市が高砂市港湾問. 題研究会を設置し、「高砂アイランド構想」. について再検討. 昭和60年 高砂青年会議所が. 「高砂出島構想」を提言. 平成2年 高砂市が「高砂アイランド構想」. を策定. 西港全部.
web.pref.hyogo.lg.jp/ehk01/documents/000125821.pdf
大木曽水路にもPCBは入っているのに、まったく触れられていない。 ・西畑の地盤は砂である。地震時の液状化についての検討は、モデルを作って実際に実験してみるべきである。 ・盛立地の中にあるPCB含有固化土の濃度について教えて頂きたい。また、その濃度での人体への影響は。 ・盛立地があることで、防風の役目も果たしているのではないか。 ・C案ありきで話しが進んでいるが、周辺企業の作業により、西畑は、ほこりまみれである。PCBもほこり. と一緒に飛んできているのではないか。全体的 ...
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[転載]【カネミ油症 人権侵害 で検索】家庭崩壊、社会的信用の低下・疎外・孤立、さらに行政指導の不十分さのために患者やその子孫は理不尽な差別に苦しめられてきた
カネミ油症事件は人権侵害
カネミ油症患者には何の落ち度もない。しかも、贅澤品や嗜好品などという被害者が選択できるものではなく、日常的に摂取する絶対必要な食物の中に毒物が混入したのである。
被害の予見、予防をすることもなく、被害の拡大を許し、狭い判断条件で多数の被害者を被害者として認めず、その救済を怠り、放置し、わずかばかりの補償金で沈黙させられ、しかも辛うじて勝ち取った行政責任の判決を喝に近い説得で取り下げさせ、しかも、和解後10年近くなって仮払金を督促してきた。本人の症状ばかりでなく、その子(二世代)、さらにその子(三世代)にも健康上のみならず、多様な被害を被っている。したがって、症状の直接的な苦痛だけでなく、日常生活における障害
(不便さ)、経済的不利益、家庭崩壊、社会的信用の低下・疎外・孤立、さらに行政指導の不十分さのために患者やその子孫は理不尽な差別に苦しめられてきた。
(不便さ)、経済的不利益、家庭崩壊、社会的信用の低下・疎外・孤立、さらに行政指導の不十分さのために患者やその子孫は理不尽な差別に苦しめられてきた。
これはまさに、有史以来最大の人権侵害の一つで、かって、このような事例が他にあっただろうか。
カネミ油症事件の現況と人権 - 熊本学園大学
(Adobe PDF) - htmlで見る
www3.kumagaku.ac.jp/srs/pfd2/11-1-2/11-1-1.pdf
第6章 カネミ油症事件は人権侵害. 第7章 提言. 引用文献. はじめに、なぜ、今、油症か. 専門が神経精神医学である私には PCB 中毒といわれたカネミ油症事件は. 最初、 あまり関心がなかった。しかも、主な症状は皮膚症状と聞いていたか. ら専門外のことだ と思っていた。しかし、カネミ油症で PCB が胎盤を通過し. て胎児に影響を与えるという 報告を聞いた時に俄然関心が高まった。それは、. 私が1960年以来、胎児性水俣病の 調査をしており、従来、胎盤は毒物を通さ. ないというのが定説になっており、それがなぜ メチル ...
カネミ油症事件における「補償制度」の特異性と欠陥 - J-Stage
(Adobe PDF)www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/63/1/63_53/_pdf
本稿の課題は,食品公害問題であるカネミ油症の被害がどのような意味で救. 済され ていないのか,また不十分な補償がなぜ現在まで継続してきたのかを解. 明することに ある. まず,カネミ油症の被害に対する補償の現状を検討すると,類似する被害を. もつ 他の事例に比べて非常に手薄なものであった.現在の日本には,食品公害. の被害に 対応するための法制度が存在しないが,被害の認定と補償は根拠法な. き「制度」に もとづいて行われてきた.その内容は,法的にも実質的にも被害. 者の権利を尊重して いるとは ...
カネミ油症事件の現況と人権 - 熊本学園大学 機関リポジトリ
(Adobe PDF) - htmlで見るkumagaku.repo.nii.ac.jp/index.php?...
う思いが強い一方、カネミ油症事件は切り捨て、被害者無視の連続の歴 で. あり、巨大 な人権無視の歴 であるとの結論に達した。このような人権侵害. を看過することは できないという思いで、患者たちの人権侵害救済申し立て. を支援する意味でもまとめた ものである。 また、このまとめは、2005年2月11日の「徹底討論 食品 害における認. 定 制度の検証、水俣病、カネミ油症の認定基準の変 に向けて」という討論. 集会で報告 したものである。 第1章はカネミ油症事件が単なる偶然でなく、歴 的な必然性が ...
カネミ油症被害人権救済申立事件 - 日本弁護士連合会
(Adobe PDF) - htmlで見るwww.nichibenren.or.jp/library/ja/.../hr.../060417.pdf
このPCBの処理に. は、多額の公費が使われている。 (3)カネミ油症被害者の現状と 人権侵害. ① 申立人ら油症被害者たちのおかれた現状は悲惨であり、深刻な人権侵害の状態に. ある。医療から見捨てられ、生活に苦しみ、そして今も差別や偏見をおそれて 暮ら. している。その人権侵害は、社会生活の全般に及ぶ極めて深刻なものである。 ② 油症被害者は、中毒初期に特徴的にみられたクロルアクネと呼称される皮膚症状. に とどまらず、「病気のデパート」と称されるような全身病に苦しんでいる。
www.nichibenren.or.jp/activity/.../year/.../100526.html - キャッシュ
3月31日、「油症患者健康実態調査の解析に関する懇談会」による「油症患者に係る 健康実態調査結果の報告」が発表された。同報告によると、いまだに多くの被害者が 悲惨かつ深刻な問題を抱えながら生活を続けていることが確認された。 当連合会は、 カネミ油症事件の被害者からの申立てを受け、2006年4月17日、国のカネミ油症被害 者に対する人権侵害性を認定したうえで、国に対し、立法措置も含め、 (1) 被害者 に対する仮払金債権を一律に全額免除する措置をとるとともに、 (2) 国が主体となっ ...
www.moj.go.jp > ... > 人権擁護局フロントページ - キャッシュ
救済手続を開始し,調査を行った場合,調査結果に基づき人権侵害が認められるか どうかを判断し(※1),必要に応じて以下の措置(※2)を講じます。 ○措置一覧 援助 関係機関への紹介,法律上の助言等を行います。 調整 当事者間の関係調整を行い ます。 説示・勧告 人権侵害を行った者に対して改善を求めます。 要請 実効的対応が できる者に対し,必要な措置をとるよう求めます。 通告 関係行政機関に情報提供し, 措置の発動を求めます。 告発 刑事訴訟法の規定により,告発を行います。 啓発 事件 の関係者や ...
www.himesyara.com/lawyer - キャッシュ
所属弁護士 ひめしゃら法律事務所は、離婚、夫婦や親子のこと、DV(配偶者・恋人への 暴力)、職場で働くことをめぐる様々な悩みや疑問、近隣とのトラブル、行政による人権侵害など、女性の権利、子どもの権利、労働者の権利などに関する事案を得意として. ... また、カネミ油症の被害回復訴訟、原野商法による被害者グループの訴訟など、いくつ かの消費者被害回復要求にかかわっています。 2つめのグループは環境問題です。椿 峰(狭山丘陵)、御殿山(品川)、赤羽北口、府中日鋼跡地、多摩丘陵など、いずれも 開発 ...
カネ ミ油症の被害と人権侵害の広がり - 山口県大学共同リポジトリ
(Adobe PDF) - htmlで見るypir.lib.yamaguchi-u.ac.jp/sc/file/1479/.../SC20050000109.pd...
2~ 人権侵害の広がり. 2-ー' 多様な実態. 2~2~ イ扁見・差別と油症のイメージ形成. 2,3. 調査の欠如と記録の破棄. 2~4- 人権侵害の背景. 3, 結び. 本稿はカネ三雲由症に 関わる被害と人権侵害が通常. 考えられるより も広く深いことを示そうとするもの. であ るー)- すなわち, カネ ミ油症の被害の範囲は,. 発病の時期, 発生地域, 病像, 汚染の 原因のどの側. 面を見て ...... りブカネミ油症の人権侵害に関する意見書」. (2005年ー0 月6日) をもとにしている〟. 2004年4月以降, カネ ミ油症の被害者5ー9人が相. 次いで 人権救済を ...
twitter.com/hashtag/カネカ - キャッシュ
See Tweets about #カネカ on Twitter. See what people are saying and join the conversation.
twitter.com/hashtag/カネミ油症 - キャッシュ
カネミ油症事件に関しては、「ここまで分かっていながら、なぜ」、という思いが強い一方 、カネミ油症事件は切り捨て、被害者無視の連続の歴史であり、巨大な人権無視の歴史 である。このような人権侵害を看過することはできない#カネミ油症 #カネカ # ダイオキシンhttps://twitter.com/mitani2/status/16606254457683968… 中年老い 易く学成り難し added,. mita2 @mitani2. 「「PCBやダイオキシン類の油症被害は私 たちだけの問題ではない」と指摘
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[転載]カネミ油症の行政責任;行政は何のためにあるのか ダーク油事件で油症は予見できた。また、「食品の安全性を疑うような事実を探知した場合は、所管の厚生省に通報する義務を負う」と判決で指摘されたことから農林
行政責任;行政は何のためにあるのか
福岡地裁小倉支部は国の責任を認めなかった。しかし、カネミ油症事件全
国統一民事訴訟第一陣控訴審判決(昭和59年3月16日)、全国統一民事訴訟第
三陣一審判決(昭和60年2月13日)で国の責任を認めた。水俣病裁判のよう
な公害裁判において争われるのは民事訴訟であるが、通常の民事訴訟と異
なって、このような裁判の場合、原告(被害者)と被告(加害者)とは同等
ではない。原告は加害企業、行政が多く、彼らは常に経済力も権力も持ち、
専門家を動員することも、有利な証拠を手に入れることも可能である。それ
に比べて被害者は金も権限も協力する専門家さえ居ないことが多い。加害者
は交替することが出来るが、被害者は一生変れない。そして、この場合、被
害者が加害者になることは絶対にない。このような不公平の中で地裁と高裁
と2回も行政責任が認められたわけであるから、それで決定的であろう。こ
のような場合、加害者に控訴権があることが不公平に見える。法律上は別に
しても、行政には少なくとも道義上、行政上の責任はあると考えるのが常識
的である。
1-4)で述べたようにこの事件の背景には便利さを追求するあまり、安
全性の確認なしに大量生産、大量消費を進めてきた政策にあった。カネミ倉
庫は増産のために脱臭工程の無理な設計変更を繰り返し、何度も事故を起こ
していたという。これは、ことが食品に関することだけに行政の監督責任は
大きいと言わねばならない。
訴訟では、大量生産・使用に対する規制、食用油製造への営業許可の権限、
ダーク油事件に際しての食品衛生法上の権限などが争点となった。
ダーク油事件で油症は予見できた。また、「食品の安全性を疑うような事実を探知した場合は、所管の厚生省に通報する義務を負う」と判決で指摘されたことから農林省の現地検査所、本庁の怠慢が指摘された。また、さまざまな経過から遅くとも3月中頃にはカネミ製のダーク油と原因はほぼ見当がついていたのである。
は交替することが出来るが、被害者は一生変れない。そして、この場合、被
害者が加害者になることは絶対にない。このような不公平の中で地裁と高裁
と2回も行政責任が認められたわけであるから、それで決定的であろう。こ
のような場合、加害者に控訴権があることが不公平に見える。法律上は別に
しても、行政には少なくとも道義上、行政上の責任はあると考えるのが常識
的である。
1-4)で述べたようにこの事件の背景には便利さを追求するあまり、安
全性の確認なしに大量生産、大量消費を進めてきた政策にあった。カネミ倉
庫は増産のために脱臭工程の無理な設計変更を繰り返し、何度も事故を起こ
していたという。これは、ことが食品に関することだけに行政の監督責任は
大きいと言わねばならない。
訴訟では、大量生産・使用に対する規制、食用油製造への営業許可の権限、
ダーク油事件に際しての食品衛生法上の権限などが争点となった。
ダーク油事件で油症は予見できた。また、「食品の安全性を疑うような事実を探知した場合は、所管の厚生省に通報する義務を負う」と判決で指摘されたことから農林省の現地検査所、本庁の怠慢が指摘された。また、さまざまな経過から遅くとも3月中頃にはカネミ製のダーク油と原因はほぼ見当がついていたのである。
しかし、福岡肥飼料検査所の矢幅雄二課長は「ダーク油
の製造工程中にはなんら心配がない」と報告している。国立予防衛生研究所
の保野主任研究員はダーク油事件から人体被害を想定して、8月19日に農林
省流通飼料課の鈴木技官にダーク油を分析すべく一部分けて欲しいと依頼し
たが「事件は解決した。廃棄処分にした」と言って分けてもらえなかった。
すなわち、何回かダーク油とカネミ油とを関係つける機会がありながら縦割
り行政のために連携できずに被害を拡大した。しかも、食品衛生法の経験の
ない皮膚科の医師を中心に任せたことに問題があった。
津田は「全国の食中毒事件に関する報告書をまとめた食中毒統計では、大
まかに原因を三つに分けて集計している。“原因施設”、“原因食品”、“病因物
の製造工程中にはなんら心配がない」と報告している。国立予防衛生研究所
の保野主任研究員はダーク油事件から人体被害を想定して、8月19日に農林
省流通飼料課の鈴木技官にダーク油を分析すべく一部分けて欲しいと依頼し
たが「事件は解決した。廃棄処分にした」と言って分けてもらえなかった。
すなわち、何回かダーク油とカネミ油とを関係つける機会がありながら縦割
り行政のために連携できずに被害を拡大した。しかも、食品衛生法の経験の
ない皮膚科の医師を中心に任せたことに問題があった。
津田は「全国の食中毒事件に関する報告書をまとめた食中毒統計では、大
まかに原因を三つに分けて集計している。“原因施設”、“原因食品”、“病因物
質”の三つである。」「食中毒事件は医薬品および医薬部外品を除くすべての
飲食物を対象としている食品衛生法(二条)によって迅速に処理されねばな
らなかった。保健所が通常の食中毒事件として同法第二七条に基づいた調査・
報告を行っていれば、被害は最小限に抑えられたと考えられる」、「水俣病と
カネミ油症事件のこの二つの大食中毒事件は、食品衛生法に基づいた届出と
処理を怠った学者と行政が、大事件に育て上げたものであると断言できる」
といっている。「食品衛生法を適用する際に、病因物質の判明は必要条件では
ない。原因食品と原因施設が明らかであればよい」のである。
食品衛生法第四条第二項「有毒な、若しくは有害な物質が含まれ、若しく
は付着し、またこの疑いがあるものを販売し(不特定又は多数の者に授与す
る販売以外の場合も含む)又は販売の用に供するために、採取し、製造し、
輸入し、加工し、使用し、調理し、貯蔵し、若しくは陳列してはならない」
とある。また、「食中毒事件においては“認定申請”などはいらない。申請な
どしていなくとも原因食品をたべた可能性があれば、自宅にいても保健所の
職員が調査にきてくれる」のである。極言すれば食品衛生法からは認定審査
会も認定基準、制度そのものが不要ということになる。カネミ油を食べ、何
か健康障害があれば油症として登録(認定)されるべきであった。
8月中旬から九大皮膚科の五島應安医師はカネミ油が原因であることを
知っていたが届けていない。食品衛生法では届け出ない場合は罰せられるの
である。長崎では玉之浦診療所の医師が福江保健所に届け出たのに所長は記
者会見で「誤診である」と発表した。これもまた、個人の責任というより保
健所が行政機関(県)である以上県としての責任も問われる。さらに、津
田は「カネミ油症事件では、事件当初から患者も医師もライスオイルが原因
食品であると認識できていた。しかし、九州大学医学部の医師たちは、事件
による被害が拡大しているにもかかわらず、また、病因物質までもが明らか
になっているにもかかわらず、食品衛生法に基づく届出を怠り、1968年10月
に朝日新聞がスクープするまで対応しなかった。」、「通常の食中毒事件であれ
ば患者たちが当然受けられるべき補償の権利を、認定制度を運用することに
飲食物を対象としている食品衛生法(二条)によって迅速に処理されねばな
らなかった。保健所が通常の食中毒事件として同法第二七条に基づいた調査・
報告を行っていれば、被害は最小限に抑えられたと考えられる」、「水俣病と
カネミ油症事件のこの二つの大食中毒事件は、食品衛生法に基づいた届出と
処理を怠った学者と行政が、大事件に育て上げたものであると断言できる」
といっている。「食品衛生法を適用する際に、病因物質の判明は必要条件では
ない。原因食品と原因施設が明らかであればよい」のである。
食品衛生法第四条第二項「有毒な、若しくは有害な物質が含まれ、若しく
は付着し、またこの疑いがあるものを販売し(不特定又は多数の者に授与す
る販売以外の場合も含む)又は販売の用に供するために、採取し、製造し、
輸入し、加工し、使用し、調理し、貯蔵し、若しくは陳列してはならない」
とある。また、「食中毒事件においては“認定申請”などはいらない。申請な
どしていなくとも原因食品をたべた可能性があれば、自宅にいても保健所の
職員が調査にきてくれる」のである。極言すれば食品衛生法からは認定審査
会も認定基準、制度そのものが不要ということになる。カネミ油を食べ、何
か健康障害があれば油症として登録(認定)されるべきであった。
8月中旬から九大皮膚科の五島應安医師はカネミ油が原因であることを
知っていたが届けていない。食品衛生法では届け出ない場合は罰せられるの
である。長崎では玉之浦診療所の医師が福江保健所に届け出たのに所長は記
者会見で「誤診である」と発表した。これもまた、個人の責任というより保
健所が行政機関(県)である以上県としての責任も問われる。さらに、津
田は「カネミ油症事件では、事件当初から患者も医師もライスオイルが原因
食品であると認識できていた。しかし、九州大学医学部の医師たちは、事件
による被害が拡大しているにもかかわらず、また、病因物質までもが明らか
になっているにもかかわらず、食品衛生法に基づく届出を怠り、1968年10月
に朝日新聞がスクープするまで対応しなかった。」、「通常の食中毒事件であれ
ば患者たちが当然受けられるべき補償の権利を、認定制度を運用することに
より奪われている」と述べている。
その他、記録、油の販売経路や摂食者の検証、患者や家族の追跡調査、採
集したサンプルの一部や収集した資料の保存など将来に活かすべき行為をも
怠っている。
その他、記録、油の販売経路や摂食者の検証、患者や家族の追跡調査、採
集したサンプルの一部や収集した資料の保存など将来に活かすべき行為をも
怠っている。
以上見てきたごとく行政責任の一つである拡大責任、救済責任の放棄は実
は食品衛生法違反から来る部分が大きい。
しかし、これに対して行政は裁判で激しく反論してきた。要するに農水
省は食品衛生行政や保健行政を所管していないと言い。厚生省は行政上可能
な限りの最大限の救済措置をとってきているから責任はないと言うもので
あった。
立入り調査をした担当官の職務はダーク油の調査であって米ぬか油の調
査は職務外である。人体被害が発生しているという情報もなかった。カネミ
倉庫がPCB を使用していることもしらなかった」。
矢崎課長(福岡肥飼料検査所)は職務外の食品の安全性について法的な通
知義務を負っていない」、「疑わしいだけでは厚生省は米ぬか油を回収するこ
とは出来ない。食品衛生法は食品の安全性を確保するため、必要最小限の取
締りをしている」。
福岡肥飼料検査所の鑑定依頼は原因物質の究明ではなく、再現試験であ
る。PCB の使用を知らず、設備もなかった当時の状況では誤った判断は止む
を得なかった」。
これらの国の反論を聞くと厚生省や農水省は何のためにあるのだろうかと
言う疑問が生じる。まさに、縦割り行政の欠陥を自らばく露しているような
ものであった。
全国統一民事訴訟第一陣控訴審、第三陣一審では国の責任を認めた。担当
官はダーク油の汚染を知っていたのに、同じ脱臭工程で生産される米ぬか油
の汚染を調べず、疑いもせず、厚生省に通知もせず、汚染ダーク油の分析も
しなかったことは職務放棄に近いものであった。しかし、第二陣控訴審では
国の責任を否定した。しかも、鐘化の責任も否定した。当時としては、行政
の積極的な関与の結果の失敗に責任がとわれたが、最近(2004年10月15日)
では、水俣病関西訴訟最高裁判決が示したように、打つべき手をうたなかっ
た、何もしなかったことに行政責任が問われるようになった。和解せずにあ
くまで国の責任を追及すべきであったかもしれない。
の積極的な関与の結果の失敗に責任がとわれたが、最近(2004年10月15日)
では、水俣病関西訴訟最高裁判決が示したように、打つべき手をうたなかっ
た、何もしなかったことに行政責任が問われるようになった。和解せずにあ
くまで国の責任を追及すべきであったかもしれない。
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[転載]2018年はカネミ油症50周年!矢野トヨコ で検索し、「地獄と向きあって44年 ―カネミ油症、苦闘の記録 」 を少し読む
www.amazon.co.jp/...―カネミ油症、苦闘の記録.../486... - キャッシュ
1968(昭和43)年、西日本を中心に広がったカネミ 油症被害は食用油がダイオキシン類 に汚染されてい た悲惨極まりない食品公害事件だ。 被害は身体の異常にとどまらず、 加害企業や行政の 驚くべき杜撰で冷徹な対応に被害患者は心も生活も ずたずたに されていく。 本書は、油症被害の真実を追い求め、国や企業の責 任を問い続けた夫婦 の壮絶な物語である。悲劇を繰 り返さないためにも、決してこの問題から目をそむ けて はいけない―― ※巻末に詳細資料を添付 化学物質の汚染は、カネミ油症にとどまらず 、水俣 ...
www.kankanbou.com/kankan/index.php?itemid=490 - キャッシュ
矢野忠義 矢野トヨコ. 四六判、並製、432ページ+口絵カラー16ページ定価:本体2,000 円+税. ISBN978-4-86385-102-3 C0036. 被害発生から44年の2012年8月29日、 「 カネミ油症被害者救済法」が成立。 1968(昭和43)年、西日本を中心に広がった カネミ油症被害は食用油がダイオキシン類に汚染されていた悲惨極まりない食品公害 事件だ。被害は身体の異常にとどまらず、加害企業や行政の驚くべき杜撰で冷徹な 対応に被害患者は心も生活もずたずたにされていく。本書は、油症被害の真実を 追い求め、国や企業 ...
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救済法成立を主導した坂口副代表(中央)に感謝の意を伝える被害者団体=2012年9 月. カネミ油症事件。それは、西日本一帯を中心に約1万4000人が被害に苦しめられた 、わが国最大にして空前の食品公害事件である。油症発覚から44年、被害者の悲願で あった公的救済が今年8月、ついに立法化された。その背景には、事件発生直後から 被害者に寄り添って奮闘してきた公明党の闘いのドラマがあった。 1968年10月。「美容 と健康に良くて安い」。そんな宣伝文句に誘われ、カネミ倉庫製の米ぬか油を口にした 被害者 ...
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戦前・戦後の日本社会の片隅で貧困・格差・差別の辛苦に立ち向かい、生涯の後半生を カネミ油症被害者として生き、台湾油症被害者との交流体験などを書き遺した女性の「 自伝小説」と、知人・親族からの追悼文集。 ユーザーレビュー. 総合評価. ☆. 0.0. ☆. 0... 0... 0... 0... 0. レビューを書く. 社会・政治 に関連する商品・チケット情報. 『友情 平尾誠二 と山中伸弥「最後の一年」』 告げられた余命はわずか3か月。生還か永遠の別れか―。 大人たちが挑んだ極限の闘い。 大人の男たちの間に生まれた、 ...
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患者が教科書だ」カネミ油症被害者の「自伝小説」と、人となりを綴る友の追悼。 戦前・ 戦後の日本社会の片隅で、貧困・格差・差別の辛苦の中、懸命に困難に立ち向かい、86 年間の生涯の後半生をカネミ油症被害者として生きた一人の女性の歩み。 86年間の 生涯の後半を「カネミ油症」事件の被害者として歩んで来た矢野トヨコさん。 未認定患者 の掘り起こし運動に取り組み、「油症患者グループ」の代表として被害者運動の先頭で 活動をしてきました。 台湾油症被害者と交流を深めた体験なども書き遺し、本書では、 同人誌 ...
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矢野 トヨコさん(やの・とよこ=カネミ油症認定患者、油症医療恒久救済対策協議会 相談役)18日午後1時2分、甲状腺がんのため福岡県小郡市の病院で死去、86歳。
カネミ油症事件の社会技術的再検討 −事故調査の ... - 社会技術研究会
(Adobe PDF)shakai-gijutsu.org/vol1/1_25.pdf
認定被害者の掘り起こしなど油症問題全般の未解決問. 題にとりくむ被害者組織「油症医療恒久対策協議会」な. ど,油症事件を問い続ける人々の動きは失われていない. 近年は,東京にNPO「カネミ油症支援センター」が発足. し,油症被害者の恒久救済を めざす活動も再燃している. (31;矢野トヨコ私信; 35). これらの被害者組織などが提起 する最近の問題を大. 別すると,被害者本人および次世代におよぶ健康問題と,. 仮払金 返還問題の二点である. (1)本人および次世代の健康問題. 被害者にとって,油症による健康 ...
カネミ油症被害者の現状 - 熊本学園大学
(Adobe PDF) - htmlで見るwww3.kumagaku.ac.jp/srs/pfd2/16-1/16-1-1.pdf
はじめに. 今から40余年前の1968(昭和43)年10月10日、人類史上初の大規模有機. 塩素系化合物による食中毒事件がマスコミによって報道された。これがカネ. ミ油症事件 の始まりであった⑴。しかし、初期の報道が特徴的な皮膚症状に. 集中したために皮膚 科以外の多くの研究者の注目を十分に引かなかった。そ. の後の研究によって本症は 決して皮膚症状だけでなく、ほとんど全身の症状. であることが明らかになってきた。 カネミ油症は皮膚症状が特徴的で目立つ. 症状であったとしても、初期から決して皮膚 症状に ...
plaza.rakuten.co.jp/st7586/diary/201211060000/ - キャッシュ
油症発覚から44年、ついに、今年8月、公的救済法が立法化された。その背景には、 事件発生 ... 翌16日には、衆院議員の田中昭二らが、九州大学の油症研究班を緊急 訪問したほか、公明党は各地方議会で、被害の実態調査に乗り出した。 被害者の援護 対策が ... 認定患者で、救済運動の先頭に立った、矢野トヨコ(2008年死去、享年86歳) の夫で油症医療恒久救済対策協議会会長の矢野忠義(80)は、成立を見届けた29日 夕刻、衆院議員会館に坂口を訪ね、謝意を述べた。 坂口は、「皆さんの闘いが ...
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編者:矢野トヨコ追悼文集刊行会 発売:アットワークス/2010年12月発行 体裁:A5判・ 308頁(口絵8頁)・ソフトカバー定価:本体1,800円+税 <<表紙画像を見る>> ▽書店 注文コード▽ ISBN 978-4-939042-67-6 C0036 戦前・戦後の日本社会の片隅で、 貧困・格差・差別の辛苦の中、懸命に困難に立ち向かい、86年間の生涯の後半生を カネミ油症被害者として生きた一人の女性の歩み。
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患者が教科書だ」カネミ油症被害者の「自伝小説」と、人となりを綴る友の追悼。 戦前・ 戦後の日本社会の片隅で、貧困・格差・差別の辛苦の中、懸命に困難に立ち向かい、86 年間の生涯の後半生をカネミ油症被害者として生きた一人の女性の歩み。 86年間の 生涯の後半を「カネミ油症」事件の被害者として歩んで来た矢野トヨコさん。 未認定患者 の掘り起こし運動に取り組み、「油症患者グループ」の代表として被害者運動の先頭で 活動をしてきました。 台湾油症被害者と交流を深めた体験なども書き遺し、本書では、 同人誌 ...
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戦前・戦後の日本社会の片隅で貧困・格差・差別の辛苦に立ち向かい、生涯の後半生を カ… Pontaポイント使えます! | 矢野トヨコかく生きたり あるカネミ油症被害者の歩み | 矢野トヨコ | 発売国:日本 | 書籍 | 9784939042676 | ローチケHMV 支払い方法、配送 方法もいろいろ選べ、非常に便利です!
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矢野トヨコの画像
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地獄と向きあって44年 カネミ油症、苦闘の記録」 矢野忠義 矢野トヨコ. 四六判、並製、 432ページ+口絵カラー16ページ定価:本体2,000円+税. ISBN978-4-86385-102-3 C0036. 被害発生から44年の2012年8月29日、 「カネミ油症被害者救済法」が成立。 1968(昭和43)年、西日本を中心に広がったカネミ油症被害は食用油がダイオキシン類 に汚染されていた悲惨極まりない食品公害事件だ。被害は身体の異常にとどまらず、 加害企業や行政の驚くべき杜撰で冷徹な対応に被害患者は心も生活もずたずたにされ ていく。
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矢野 トヨコさん(やの・とよこ=カネミ油症認定患者、油症医療恒久救済対策協議会 相談役)18日午後1時2分、甲状腺がんのため福岡県小郡市の病院で死去、86歳。
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[転載]高砂西港PCB盛立地(高砂市) PCB特措法によりPCBを早期に処分すべき
カネミ油症事件は、カネミ倉庫(北九州市)製米ぬか油の製造過程で熱媒体のカネカ製PCBが混入し、1968年10月に発覚。油を食べた人は多様な健康被害に見舞われた。過去の民事訴訟では、カネミ倉庫だけ敗訴が確定しており、認定患者の医療費などを負担。一方、カネカは恒常的救済策を講じていない。
集会で、YSC共同代表はPCB汚泥盛立地について「一時的な仮置き場としていたはずだが、無害化処理をしないまま恒久的に残すのは無責任」と報告。油症について「カネカはカネミ倉庫にPCBの危険性を十分に説明しないまま大量に売った」と強調した。
被害者は9人が思いを語り、高知市の未認定患者(46)は「PCBの被害で差別を受け、苦しんだ。盛立地を見学し、複雑な気持ち。食品を扱う企業に猛毒(のPCB)を売ることなど本来はあり得ない」とカネカへの怒りを語った。
高砂西港再整備に至る経過
昭和47年 高砂西港の底質土砂からPCBが検出、汚染されていることが判明
昭和48年 PCB対策本部設置
昭和49年~51年 底質土砂を浚渫、セメントによる固化処理後、陸上に盛り立て、アスファル
トによる被覆(第一期工事、第二期工事)
昭和51年~現在 盛り立て地の点検・補修、周辺でのモニタリングを継続
昭和52年(株)カネカと三菱製紙(株)「高砂西港盛立て地の管理に関する確約書」
平成17年7 月 「高砂みなとまちづくり構想」策定
平成17年10月 「高砂みなとまちづくり構想推進協議会」設立
平成18年6 月 「高砂西港盛立て地のPCB汚染土に係る技術検討専門委員会」設置
平成19年9 月 「高砂西港盛立て地のPCB汚染土に係る報告書」
平成20年3 月 「高砂西港再整備推進協議会」設置
平成20年3 月~21年3 月 「高砂西港再整備推進協議会」で6 回、将来像を検討
昭和47年 高砂西港の底質土砂からPCBが検出、汚染されていることが判明
昭和48年 PCB対策本部設置
昭和49年~51年 底質土砂を浚渫、セメントによる固化処理後、陸上に盛り立て、アスファル
トによる被覆(第一期工事、第二期工事)
昭和51年~現在 盛り立て地の点検・補修、周辺でのモニタリングを継続
昭和52年(株)カネカと三菱製紙(株)「高砂西港盛立て地の管理に関する確約書」
平成17年7 月 「高砂みなとまちづくり構想」策定
平成17年10月 「高砂みなとまちづくり構想推進協議会」設立
平成18年6 月 「高砂西港盛立て地のPCB汚染土に係る技術検討専門委員会」設置
平成19年9 月 「高砂西港盛立て地のPCB汚染土に係る報告書」
平成20年3 月 「高砂西港再整備推進協議会」設置
平成20年3 月~21年3 月 「高砂西港再整備推進協議会」で6 回、将来像を検討
PCB盛り立て地対策の問題
西港再整備の最も重要な問題はPCB盛り立て地の取扱であり、住民や地域にとって最も関心が高く、不安要因になっているのは盛り立て地である。
1 PCBの盛り立てについて(昭和40年後半、昭和49年-51年)
盛り立て地は、現在西港北側に位置する(株)カネカと三菱製紙(株)の敷地内の約5 ha、
高さ5 mのアスファルトで覆われた巨大な丘となっている。
横404. 4m、縦196 . 4mの敷地で、(株)カネカ管理部分44000m2、三菱製紙(株)管理部分7000m2、浚渫固化土224000m3、覆土59000m3。これまで兵庫県と高砂市による監視の下、土地の所有者である両社が「高砂西港盛り立て地の管理に関する確約書」を昭和52年8 月に交わし、年2 回周辺の雨水、地下水、大気の周辺調査を実施し、盛り立て地の点検・補修をしている。また高砂市でも年2 回同様の周辺調査をしている。
高砂市は、戦前から高度経済成長期に工業地帯として中枢を担い、その経過の中で臨海部の埋め立てによる海岸線の消失、埋め立て地の工業立地によりPCBの底質土砂の汚染と浚渫による盛り立て地の造成。特に汚染土の盛り立て地という負の遺産を、長年手付かずであった。
今後は更なるコストと安全と時間による選択と実施に当たっての事業主体と責任の明確化が求められる。
今後は更なるコストと安全と時間による選択と実施に当たっての事業主体と責任の明確化が求められる。
高砂西港PCB盛立地(高砂市) - YouTube
- 4 分 ·
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2008/08/20 · 埋め込まれている動画 · 2008年8月の高砂西港PCB盛立地の様子です。 2008年8月の23日、30日に、高砂西港盛立地に係る住民説明会が開かれます。興味のある方は参加してみて ...
www.city.takasago.hyogo.jp/index.cfm/19,3862,c,html/3862/...
高砂西港盛立地のPCB汚染土に係る報告書 はじめに 提 言 P2 【参考】 1 委員会の概要 P10 1.1 委員会設立の経緯 1.2 委員会審議の経緯 2 盛立地の概要 P12 2.1 盛立地の造成
高砂西港大木曽水路(高砂市) - YouTube
2009/02/22 · 2008年8月の高砂西港PCB盛立地のすぐ西にある大木曽水路の様子です。ここにも固化汚泥が埋め立てられているそうです。 ライセンスはCC(表示-非営利-継承)です。 BGMは「HIROSI」さんの「白い壁の向こうに」を ...
高砂西港盛立地のPCB汚染土に係る技術検討専門委員会 - 高砂市
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洪水か大雨で高砂西港PCB盛立地が崩れる! - 高砂市を応援する ...
高砂西港盛立地のPCB汚染土に係る技術検討専門委員会(高砂市ホームページ内) http://www.city.takasago.hyogo.jp/index.cfm/8,3862,98,htmlこの委員会では大雨時の安全性について問題ないとされていますが、想定を見直す必要が ...
高砂西港盛立地のPCB汚染土
体積で28万3千立方メートル。 重さにしておそらく50万トン。 高濃度のPCBに汚染された土がこの場所に保存されている。 検索 画像 マップ Play YouTube ニュース Gmail ドライブ もっと見る カレンダー 翻訳 モバイル ブックス ウォレット ...
www.kankyo.pref.hyogo.jp/JPN/apr/topics/takasago-pcb/1...
- 1 - 高砂西港盛立地のPCB汚染土に係る技術検討専門委員会 第1回会議議事録 1 日時:平成18年6月30日(金)14:00~17:00 2 場所:高砂市役所南庁舎2階 特別会議室 3 あいさつ (1)兵庫県環境管理局長挨拶
1 地域 ミーティング (高砂市主催 ) (2)地域 ミーティング で出された 主な意見 と回答要旨 地区名 曽根 高砂 高砂荒井 伊保 開催日時 : 11月15日(土) 10:00~12:10 西畑共同自治会館 参加者等 : 参加者約 60 名 発言者 13 名
www.pref.hyogo.jp/JPN/apr/topics/takasago-pcb/2_gijiroku.pdf
1 高砂西港盛立地のPCB汚染土に係る技術検討専門委員会 第2回議事録 1 日時:平成18年9月8日(金)14:00~17:00 2 場所:兵庫県民会館7階 「亀の間」 3 出席者: 大阪大学名誉教授、高知工業高等専門学 …
www.city.takasago.lg.jp/index.cfm/19,32700,c,html/32700/...
PCB盛立地問題に関して国への要曇活動と計画への参画と協働の 推進についての意見暯 高砂市の積年の課題であったPCB盛立地に対して、「高砂西港盛立地のPCB汚 染土に係る技術検討委員会」が設置され
高砂市は、戦前から高度経済成長期に工業地帯として中枢を担い、その経過の中で臨海部の埋め立てによる海岸線の消失、埋め立て地の工業立地によりPCBの底質土砂の汚染と浚渫による盛り立て地の造成。特に汚染土の盛り立て地という負の遺産を、長年手付かずであった。
今後は更なるコストと安全と時間による選択と実施に当たっての事業主体と責任の明確化が求められる。
今後は更なるコストと安全と時間による選択と実施に当たっての事業主体と責任の明確化が求められる。
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[転載]糾せ不条理🗻黒い赤ちゃん次の子も?🔥公用車乱用喫煙大阪府知事
こんな理不尽が許されているなんて!!
日本の不条理を糾したいですね![炎 🔥]()

<2世の苦悩 ひた隠し 付きまとう病と偏見
カネミ油症事件の発覚から4年後の1972(昭和47)年秋。達也は、県内本土に暮らす油症患者の久代の末っ子、
三男として産まれた。
達也の肌は、「黒い赤ちゃん」として生まれた
達也の肌は、「黒い赤ちゃん」として生まれた
4歳上の兄に比べると少しだけ程度は軽かったが、やはり浅黒かった。
0歳で油症認定された。
風邪をひきやすく、幼少期から病院に通う日々だ。
汚染油を直接食べていない次世代患者は、
汚染油を直接食べていない次世代患者は、
母親の胎盤や母乳を通じて油症の原因物質ダイオキシン類が移り、
さまざまな症状を引き起こしているとみられる。
達也は物心がついた時から、体調の悪さが付きまとった。
特に強い倦怠(けんたい)感や眠気に襲われた。
朝は布団から起き上がれない日が多く、
授業にも集中できなかった。
鼻血が突然出て、止まらなくなった。>
<黒い赤ちゃん「次の子も」 底知れぬ不安
カネミ油症次世代の今・1(長崎新聞)
参照ワクチン▼公害▼病気
どちらも 人間を壊します
なくせ差別▼▲▼「原発は人を殺します」辛淑玉氏
3/9バイバイ原発3・9きょうと(文字起こし
★みんな仲良くhappy♪がいいさま
【関連記事】最終更新:10/12(金)
- カネミ油症とは?
- 負い目 「妻にも明かせない」 出口なき問い繰り返す カネミ油症次世代の今・2
- 同じ症状 母に思い託すしか カネミ油症次世代の今・3
- 毒入り油で手料理 母悔恨「知らなかった」「ごめんね許して」 家族全員発症 カネミ油症50年の証言
- カネミ油症50年 インタビュー 企業存続を優先した国
- 長崎新聞
(引用終わります)
な 間違っているぜ
知事が偉いんか?総理が偉いんか?
ちゃうやろ!
本当に社会を支えてるのは
船板一枚に命を懸けて 北の漁場さぶちゃん歌♪
野ざらしの風雨に耐えて食を育てる農業
危険を顧みず枝打ちや重労働林業
自分が流される錯覚と闘いながらのコンベア作業
命預かる病院・保育・教育
安全管理の業務
お年寄りにしか出来ないジャンル
・・みんな助け合い支え合っている人間社会です
思い上がり=悪魔への転落しょ
人間、自己との闘いを失えば堕落する=鉄則
おいら 怠け者だからこいつが一番恐ろしか👿
(松井の顔なんちゃ掲載したくないので市民が建立した大阪城)
大阪!頼んまっせ🔥
<一般職員は勤務時間中は禁煙で、抜け出して「一服」すると処分の対象になるが、地方公務員法上の特別職である知事は対象外>❓
公用車の乱用!慎め!
知事は公僕 範を示すべき
怒![炎 🔥]()


大阪・松井知事:公用車で庁舎周辺巡回、車内で喫煙 - 毎日新聞
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[転載]カネカは被害者が求める協議にも応じていないが、同社の救済の枠組みへの参加が被害者支援の拡充に不可欠
カネミ倉庫社長 一問一答/製造会社 なぜ特別扱いなのか
-PCB製造会社について。
PCBが有害だと分かった時点で、カネカは全回収し自分のところで処理するのがごく普通の話だと思う。なぜ自ら引き取らないのか。全国に5カ所ある処理工場も国の政策で造られ、税金が投下されている。車の大手メーカーがエアバッグが作動しない恐れがあるとしてリコールを出したが、それを税金でやるといったら国民は怒るはず。なんでカネカは特別扱いされるのか。PCB廃棄物の違法投棄も相当あったと聞く。それに触った人が被害を受けないとも限らない。そういう意味でも罪は絶対にある。
PCBが有害だと分かった時点で、カネカは全回収し自分のところで処理するのがごく普通の話だと思う。なぜ自ら引き取らないのか。全国に5カ所ある処理工場も国の政策で造られ、税金が投下されている。車の大手メーカーがエアバッグが作動しない恐れがあるとしてリコールを出したが、それを税金でやるといったら国民は怒るはず。なんでカネカは特別扱いされるのか。PCB廃棄物の違法投棄も相当あったと聞く。それに触った人が被害を受けないとも限らない。そういう意味でも罪は絶対にある。
-カネミ倉庫の状況は。
通常午前8時から午後5時。工場は三交代制。従業員は系列まで入れて200人弱。みんな家族がいて、路頭に迷わすわけにはいかないが、会社をつぶして俺一人首くくればと思うことも何回かあった。うちの企業体だけではどうしようもないところまで来ている。患者をきちんとケアできるシステムが必要。最終的に解決するには、カネカに何らかの形でコミットしてもらわなければならない。
通常午前8時から午後5時。工場は三交代制。従業員は系列まで入れて200人弱。みんな家族がいて、路頭に迷わすわけにはいかないが、会社をつぶして俺一人首くくればと思うことも何回かあった。うちの企業体だけではどうしようもないところまで来ている。患者をきちんとケアできるシステムが必要。最終的に解決するには、カネカに何らかの形でコミットしてもらわなければならない。
-カネミ倉庫が汚染油を離島の五島にあえて運んだといううわさがあるが。
そんなことあるわけない。米ぬかが原料だから、販売はほとんどは米屋さん経由。意図的に五島に売ったとか、そんなわけない。(流通は)コントロールできない。
そんなことあるわけない。米ぬかが原料だから、販売はほとんどは米屋さん経由。意図的に五島に売ったとか、そんなわけない。(流通は)コントロールできない。
-次世代被害について。
科学的、医学的に認定されないといけない。
科学的、医学的に認定されないといけない。
-カネミ油症の責任をどう考えるか。
過去の裁判でもカネカと大論争になった。今となっては検証しようもない。とにかくうちが悪くないとは言わないし、これからも言うつもりもない。だが企業としてどう責任を取るかという時、カネミ倉庫は50年やってきたし、カネカは金を一度払って「責任はない」と言い張っている。それが50年目の姿。原因はともあれ、カネカのPCBが混ざって売られた。カネミ倉庫にも責任はあるが、カネカにも責任はないわけはないだろう。
過去の裁判でもカネカと大論争になった。今となっては検証しようもない。とにかくうちが悪くないとは言わないし、これからも言うつもりもない。だが企業としてどう責任を取るかという時、カネミ倉庫は50年やってきたし、カネカは金を一度払って「責任はない」と言い張っている。それが50年目の姿。原因はともあれ、カネカのPCBが混ざって売られた。カネミ倉庫にも責任はあるが、カネカにも責任はないわけはないだろう。
<カネミ油症50年>「カネカが回収すべきだった」 カネミ倉庫社長インタビュー CB処理負担に不満
米ぬか油独特の香ばしい匂いが漂う工場敷地内。高さ10メートル近い機械や建屋が立ち並んでいる。カネミ油症事件の原因となった汚染油を製造、販売したカネミ倉庫(北九州市)は、今も食用油を作り続けている。
過熱、ろ過、冷却-。さまざまな工程を通して油の不純物を取り除くのだという。「米ぬか油には結構な時間と手間が掛かるんです。もちろん安全面は徹底しています」。加藤大明社長(61)は年季の入った機械を見上げ、強調した。
事件発覚当時、油症の原因物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)の毒性は社会的に認知されていなかったとされる。PCBを製造した鐘淵化学工業(現カネカ)の当時のパンフレットには、次のような記述がある。
「カネクロールによる金属材料の腐蝕は、高温、低温を問わず、実用上問題はなく、材質の選択は自由であります」
PCBによる金属腐食性も否定しているように読める。食用油に大量混入したPCB。原因は裁判において、脱臭工程でステンレス管を流れるPCBが管を腐食させ、漏れて食用油を汚染したとみられ、PCBを製造販売したカネカの責任も追及された。だが、後にカネミ倉庫の人為的ミスと隠蔽(いんぺい)行為があったとの見方が強まり、全責任がカネミ倉庫にあるとの判断に一気に傾いた。
加藤社長は、「混入原因は、はっきり言って分からない。当時を知る社員はもういませんし。僕らはピンホール(腐食穴)が原因としか言いようがない。そしてPCBにもし毒性があると分かっていたら(食品製造工程で)使ってない」と断言。PCBそのものに問題があり、購入時のカネカの説明も不十分だったことを訴える。
PCBは、カネミ油症をきっかけに製造中止となったが、既に社会環境に大量に存在。PCBの保管、処理は特措法などにより、メーカーではなく購入した企業側が費用負担することになっており、加藤社長はその不満もぶちまけた。
「うちの場合、コンクリート小屋を造り、鉄板の大きな箱を入れ、その中にPCBを全部保管させられた。無害化処理する費用には2千万円もかかった。本来、カネカが全回収し処理するのが当たり前じゃないのか」
◆
1968年の事件発覚当時のカネミ倉庫社長は故加藤三之輔氏。長男の現社長は20年ほど前、40歳のとき社長職を引き継いだ。68年当時は小学5年生だった。
「ある日学校に行くと誰も話してくれなくなった。近所のパン屋に『人殺しの子に売るパンはない』とか言われた。会社に大挙して来たマスコミに手をつかまれ、『お父さんどこおっとや!』と怒鳴られた」
油症は、1年間に限っても約1万4千人が健康被害を届け出た。ひどい吹き出物や全身疾患で多くの被害者がもがき苦しみ、亡くなっていった。被害は甚大で、治療法はまだない。有害化学物質を経口摂取していない次世代(被害者の子や孫ら)の健康被害も懸念されている。そしてカネミ倉庫は、事件の責任を果たすべき立場にある。
「ある日、飯を食っていると父から『明日から社長をしろ』と言われた。親子2代で事件をいい方向に持っていくのも運命かなと思い、引き受けた。患者さん、取引先、従業員への責任があり、トップがへこたれるわけにはいかんということでやっている」
三之輔氏は2006年に死去。「おやじはもっと早く収束すると思っていただろうなと思う。原因が解明されて治療薬もできて、患者さんが健康を取り戻してくれてと。その見込みが甘かったんでしょうね」
現在、政府米の保管料など国の支援も受けながら認定患者の医療費や見舞金などを支払っているカネミ倉庫。だが経営は厳しいという。カネカは被害者が求める協議にも応じていないが、同社の救済の枠組みへの参加が被害者支援の拡充に不可欠と考える。
「うちの企業体だけではどうしようもないところまで来ている。カネカは法的に無責と言うが、自分たちが作った物で被害者が出ているんだから責任がゼロってことはあり得ない」。加藤社長は再び語気を強めた。
過熱、ろ過、冷却-。さまざまな工程を通して油の不純物を取り除くのだという。「米ぬか油には結構な時間と手間が掛かるんです。もちろん安全面は徹底しています」。加藤大明社長(61)は年季の入った機械を見上げ、強調した。
事件発覚当時、油症の原因物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)の毒性は社会的に認知されていなかったとされる。PCBを製造した鐘淵化学工業(現カネカ)の当時のパンフレットには、次のような記述がある。
「カネクロールによる金属材料の腐蝕は、高温、低温を問わず、実用上問題はなく、材質の選択は自由であります」
PCBによる金属腐食性も否定しているように読める。食用油に大量混入したPCB。原因は裁判において、脱臭工程でステンレス管を流れるPCBが管を腐食させ、漏れて食用油を汚染したとみられ、PCBを製造販売したカネカの責任も追及された。だが、後にカネミ倉庫の人為的ミスと隠蔽(いんぺい)行為があったとの見方が強まり、全責任がカネミ倉庫にあるとの判断に一気に傾いた。
加藤社長は、「混入原因は、はっきり言って分からない。当時を知る社員はもういませんし。僕らはピンホール(腐食穴)が原因としか言いようがない。そしてPCBにもし毒性があると分かっていたら(食品製造工程で)使ってない」と断言。PCBそのものに問題があり、購入時のカネカの説明も不十分だったことを訴える。
PCBは、カネミ油症をきっかけに製造中止となったが、既に社会環境に大量に存在。PCBの保管、処理は特措法などにより、メーカーではなく購入した企業側が費用負担することになっており、加藤社長はその不満もぶちまけた。
「うちの場合、コンクリート小屋を造り、鉄板の大きな箱を入れ、その中にPCBを全部保管させられた。無害化処理する費用には2千万円もかかった。本来、カネカが全回収し処理するのが当たり前じゃないのか」
◆
1968年の事件発覚当時のカネミ倉庫社長は故加藤三之輔氏。長男の現社長は20年ほど前、40歳のとき社長職を引き継いだ。68年当時は小学5年生だった。
「ある日学校に行くと誰も話してくれなくなった。近所のパン屋に『人殺しの子に売るパンはない』とか言われた。会社に大挙して来たマスコミに手をつかまれ、『お父さんどこおっとや!』と怒鳴られた」
油症は、1年間に限っても約1万4千人が健康被害を届け出た。ひどい吹き出物や全身疾患で多くの被害者がもがき苦しみ、亡くなっていった。被害は甚大で、治療法はまだない。有害化学物質を経口摂取していない次世代(被害者の子や孫ら)の健康被害も懸念されている。そしてカネミ倉庫は、事件の責任を果たすべき立場にある。
「ある日、飯を食っていると父から『明日から社長をしろ』と言われた。親子2代で事件をいい方向に持っていくのも運命かなと思い、引き受けた。患者さん、取引先、従業員への責任があり、トップがへこたれるわけにはいかんということでやっている」
三之輔氏は2006年に死去。「おやじはもっと早く収束すると思っていただろうなと思う。原因が解明されて治療薬もできて、患者さんが健康を取り戻してくれてと。その見込みが甘かったんでしょうね」
現在、政府米の保管料など国の支援も受けながら認定患者の医療費や見舞金などを支払っているカネミ倉庫。だが経営は厳しいという。カネカは被害者が求める協議にも応じていないが、同社の救済の枠組みへの参加が被害者支援の拡充に不可欠と考える。
「うちの企業体だけではどうしようもないところまで来ている。カネカは法的に無責と言うが、自分たちが作った物で被害者が出ているんだから責任がゼロってことはあり得ない」。加藤社長は再び語気を強めた。


<カネミ油症50年>「カネカも救済枠組みに」カネミ倉庫社長インタビュー PCB製造責任を指摘
戦後最大規模の食中毒事件、カネミ油症が発覚して50年。原因企業カネミ倉庫の加藤大明社長(61)は、北九州市の同社本社で、長崎新聞の単独インタビューに応じた。将来にわたって同社の経営と油症認定患者の医療費支給の双方を安定的に継続していくことの難しさをにじませるとともに、「患者をきちんとケアできるシステムが必要」と指摘。原因物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)を製造したカネカ(旧鐘淵化学工業)が被害者救済の枠組みに参加すべきとの考えを示した。
カネミ油症は、カネミ倉庫が米ぬか油製造時の熱媒体としてPCBをカネカから購入し、これが油に混入、西日本一帯で販売して発生した。PCBは一部ダイオキシン類に変化。本県などで被害を広げ、1968年10月に発覚した。
事件発生の責任は、主に70~80年代に争われた複数の集団訴訟などにより、カネミ倉庫が負っている。同社と共に被告となったカネカ、国が敗訴した判決はあったが、一連の訴訟の最後の判断となった全国統一2陣2審判決(86年)でカネカと国は勝訴。カネカは現在、「責任はない」として被害者団体、カネミ倉庫、国による救済協議などに関わっていない。
加藤社長は、有害物質PCBを製造しカネミ倉庫に販売したカネカにも責任があると強調する。また特措法に基づくPCB使用製品の適正な保管、処理について、PCB製造事業者ではなく、中小企業を含む使用製品の保管事業者が負担してきた点、全国のPCB廃棄物処理施設に多額の税金が投入されてきた点を疑問視。「その何パーセントかのお金で患者さんを救える。そもそもなぜ有害物質を製造し広く販売したカネカが回収・処理費を全額負担しないのか」と述べた。
加藤社長は、カネミ倉庫が認定患者の医療費自己負担分などを支払っていることなどから「曲がりなりにも責任を取ってきた」とする一方、「カネカは(見舞金などの)金を一度(過去の原告患者に)払って、その後、責任はないと言い張っている。それが50年目の姿」と強調。「被害者の救済問題を最終的に解決するにはカネカに何らかの形でコミットしてもらわなければならない」と主張した。
カネミ油症は、カネミ倉庫が米ぬか油製造時の熱媒体としてPCBをカネカから購入し、これが油に混入、西日本一帯で販売して発生した。PCBは一部ダイオキシン類に変化。本県などで被害を広げ、1968年10月に発覚した。
事件発生の責任は、主に70~80年代に争われた複数の集団訴訟などにより、カネミ倉庫が負っている。同社と共に被告となったカネカ、国が敗訴した判決はあったが、一連の訴訟の最後の判断となった全国統一2陣2審判決(86年)でカネカと国は勝訴。カネカは現在、「責任はない」として被害者団体、カネミ倉庫、国による救済協議などに関わっていない。
加藤社長は、有害物質PCBを製造しカネミ倉庫に販売したカネカにも責任があると強調する。また特措法に基づくPCB使用製品の適正な保管、処理について、PCB製造事業者ではなく、中小企業を含む使用製品の保管事業者が負担してきた点、全国のPCB廃棄物処理施設に多額の税金が投入されてきた点を疑問視。「その何パーセントかのお金で患者さんを救える。そもそもなぜ有害物質を製造し広く販売したカネカが回収・処理費を全額負担しないのか」と述べた。
加藤社長は、カネミ倉庫が認定患者の医療費自己負担分などを支払っていることなどから「曲がりなりにも責任を取ってきた」とする一方、「カネカは(見舞金などの)金を一度(過去の原告患者に)払って、その後、責任はないと言い張っている。それが50年目の姿」と強調。「被害者の救済問題を最終的に解決するにはカネカに何らかの形でコミットしてもらわなければならない」と主張した。
◎PCB
米国スワン社が1929年に工業生産を開始。国内では54年から鐘淵化学工業(現カネカ)が製造。感圧複写紙やトランス、コンデンサー、安定器、電化製品など幅広く用いられた。三菱モンサント化成(69年~)を含め、72年の製造中止までの国内生産量は5万8787トン、国内使用は約5万4千トン。残留性、生物蓄積・濃縮性が高く内臓や神経、皮膚など人体に毒性がある。2001年、特措法施行でPCB廃棄物の処理事業が始まった。
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[転載]カネミ油症 宮田秀明 ダイオキシン で検索
宮田秀明摂南大学教授「定年退官記念講演の集い」 環境汚染物質と歩いた ...
2009/07/19 - 3月10日に摂南大学で行われました宮田秀明教授の最終講義は、「環境汚染物質と歩いた38年」との演題で、カネミ油症事件に端を発したPCB及びダイオキシン類の検出から、その後大きな社会問題にもなった産業廃棄物の焼却に伴う ...
●宮田先生のお話を聞いてきた。PCB製品(カネクロール)に生成副産物として微量のポリ塩化ジベンゾフランの含有を発見、カネミ油症原因油中に大量のポリ塩化クワッターフェニル(PCQ)を世界ではじめて発見したこと、当時の分析計は1回36時間寝ずにの繰り返し、カネミ油症原因油中に含まれる塩化化合物の特異的組成の解明などなど~そこまでに至る実験や分析の繰り返し。当時のことを懐かしそうに、大変だった状況をお茶目に、猿の扱いや、コンピュータがない時代、昔は面(?)を出すのにも厚紙をその形に切ってその重さを量って~とか~お話しされた。お人柄がにじみでた~ちょっぴり関西弁がとてもよかった。そして後半はダイオキシン類の調査・研究などについて~
●質疑応答の最後の方で~『中西準子氏(「環境ホルモン空騒ぎ」新潮45、1998年12月号掲載?)が、宮田先生の調査結果(母乳中ダイオキシン類の濃度)を名指しで非難し、何ら回答がないとしていることについてどう思われるか?』との質問に対し、中西氏から直接聞かれたことはないのでよくわからないが~と前置きした上で、数値の捉え方について今の分析の精度と昔の分析の精度では一千万倍(?)もの感度がちがうというようなことを淡々とお話しされた~
●あたりまえのことではあるが、その時々の学説、調査結果、研究データ、その時代背景、調査対象などをわかった上できちんと応用しないことには~ なにも学者間の名誉毀損問題だけではなく、マスコミや私たち市民運動にも言えることであろう。
●質疑応答の最後の方で~『中西準子氏(「環境ホルモン空騒ぎ」新潮45、1998年12月号掲載?)が、宮田先生の調査結果(母乳中ダイオキシン類の濃度)を名指しで非難し、何ら回答がないとしていることについてどう思われるか?』との質問に対し、中西氏から直接聞かれたことはないのでよくわからないが~と前置きした上で、数値の捉え方について今の分析の精度と昔の分析の精度では一千万倍(?)もの感度がちがうというようなことを淡々とお話しされた~
●あたりまえのことではあるが、その時々の学説、調査結果、研究データ、その時代背景、調査対象などをわかった上できちんと応用しないことには~ なにも学者間の名誉毀損問題だけではなく、マスコミや私たち市民運動にも言えることであろう。
宮田秀明 - Wikipedia
宮田 秀明(みやた ひであき、1944年8月27日 - )は、日本の公衆衛生学者、摂南大学薬学部薬学科名誉教授。専門は環境科学、食品衛生学、公衆衛生学、環境影響評価・環境政策 、放射線・化学物質影響科学 、医療社会学 。農学博士(大阪府立大学、1979年)。ダイオキシン類の研究者。 ... 大学院農学研究科修士課程修了 · 1979年:大阪府立大学農学博士。論文の題は「カネミ油症原因油中のPCB関連物質に関する研究」。
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未指定:カネミ油症
よくわかるダイオキシン汚染
www.tku.ac.jp/~takaira/HP/book/daiox1.html
近年の産業廃棄物処理場の汚染問題などを通して、ダイオキシンということばを知らない人はほとんどいないであろう。だけど、ダイオキシンとは一体どういう性質をもつ物質なのか、これまでどのような被害があったのか、厚生省や環境庁の安全基準は大丈夫なのか、母乳汚染についてどのように考えたらいいのか、こういった具体的なことは、多くの人々には閉ざされたままであるように思う。本書の著者宮田秀明は、摂南大学薬学部の教授でカネミ油症事件以来、廃棄物や食品中の汚染物質の研究を地道に続けてきた方である。本書では、普通の人にもわかるように丁寧かつ親切に、それでいて専門的にもレベルを落とすことなく、ダイオキシン汚染の恐ろしさを伝えている。ダイオキシン問題を考える確かな手かがりとなるありがたい一冊である。実は危険なダイオキシン 「ダイオキシン神話の終焉」の虚構を衝く: 港の ...
mtbclubminato.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-e20d.html
2010/08/29 - 問題意識としては 動労千葉の反合理化・運転保安闘争路線から 職場のダイオキシン問題に 取り組みたいからです. 接近の仕方を間違えると 労働 .... 68年のカネミ油症事件で原因物質を摂南大学の宮田秀明さんが. PCB中のジベンゾフランと ...止めよう!ダイオキシン汚染関西ネットワーク
dioxin-kansainet.blogspot.com/
2018/04/26 - 宮田秀明氏(摂南大学名誉教授) 「報告 農薬工場跡地 ... 各地からの報告主 催 ダイオキシン関西ネット http://dioxin-kansainet.blogspot.com/ 資料代 700円(学生 ... 各地からの報告 能勢、カネミ油症、大阪万博問題など. 主 催 ダイオキシン ...カネミ油症事件のその後
ponpo.jp/madarame/lec1/kanemi-np3.html
2003/12/18 - カネミ油症事件:カネミ倉庫の米ぬか油製造工場で、熱媒体に使っていたPCBが油に混入。68年、皮膚炎や内臓疾患を ... ダイオキシン問題に詳しい摂南大の宮田秀明教授は「詳細な問診をするなど患者の症状をきめ細かくすくい取るべきだ。[PDF]カネミ油症と台湾油症の比較 A Comparative Study of Kanemi Yusho ...
金星 著
結果、両油症事件はおそらくほぼ同一レベルのダイオキシン汚染による中毒症状とみなす. ことができるで ... 特に、カネミ油症以前には人類はダイオキシン類の直接的な .... また、宮田秀明によれば、カネミ油症でのメラニン色素により黒化した爪の変形頻度は約.特集 ダイオキシンの元を断つ
www.seronjihou.co.jp/daio01.htm
ベトナム戦争やカネミ油症事件で問題になったダイオキシンは、今ではゴミの焼却でも発生する身近な毒物として、我々の生命の脅威と ... ダイオキシン問題に詳しい摂南大学の宮田秀明教授は、「同じ食品でも、汚染された地域とそうでない場所とでは、採れた ...[PDF]ダイオキシンと環境ホルモンの怖さ - 平安女学院大学
www.tk.heian.ac.jp/strategy/new081007_01/081007.pdf
カネミ油症事件」きっかけに、人体に有害な化学物質を分析・解明する研究を続け、ダイオキシンをはじめとしたさま. ざまな問題に立ち向かっておられます。その道のりは波乱万丈だったようです。 著書に『ダイオキシン』(岩波新書)、『宮田秀明のダイオキシン ...↧
[転載]カネミ油症 民法
カネミ油症(カネミゆしょう)とは - コトバンク
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - カネミ油症の用語解説 - 1968年6月頃から福岡県を中心に西日本で多発した PCB中毒症。 ... 従来は,過失がなければ責任がないという過失責任の原則を定める民法の規定(民法709条)のもとで,解釈により製造者に ...
カネミ油症新認定訴訟 「除斥」を理由に高裁でも敗訴 - 電磁波問題市民 ...
dennjiha.org/?page_id=7685
除斥期間とは「不法行為の時から20年を経過すると請求権は消滅する」という民法724条後段で規定されているものです。 PCDF(ダイオキシン類)が主原因と判明し「新認定患者」が生まれた カネミ油症事件は1968年に起こった我が国最大の食品中毒事件 ...
カネミ救済法成立後の現状と課題 新認定裁判で「除斥」を理由に請求却下 ...
dennjiha.org/?page_id=7295
3月に新認定裁判で不当判決出る 今年(2013年)3月21日、福岡地裁小倉支部で「カネミ油症新認定訴訟判決」が出ました。 ... 時点で請求権がなくなる」とした民法の除斥期間(じょせききかん)である20年が過ぎた1989年末をもって消滅する、としたのです。[PDF]カネミ油症訴訟と民法 条
石松勉 著
代表取締役であった者(A)の相続人 名(Y・Y)に対して、Yが製造、. 販売したカネクロール. の混入したカネミライスオイルを摂取したことに. よりカネミ油症に罹患したとして、民法. 条により不法行為に基づく損害. 賠償を請求したものである。 争点は、カネクロール.カネミ油症事件
ponpo.jp/madarame/lec1/kanemi-pl.html
カネミ油症事件. 注:杉本泰治、「日本のPL法を考える」(地人書館 2000年)から著者の承諾を得て抜粋。 ... オイルに混入したとする。 この場合、もっぱらカネミ倉庫の過失になると考えられた。 この事件では、刑事法上の責任と民事法上の責任とが問われた。カネミ油症 原告敗訴確定 「被害者に酷な決定」民法改正議論 反映されず ...
2018/01/16 - 長崎県などのカネミ油症新認定患者らが加害企業のカネミ倉庫(北九州市)に損害賠償を求めた集団訴訟は、不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅するという民法の規定「除斥期間」の判断が最大の焦点だった。3月末に閣議決定した ...
技術者倫理の理解を深めるための事例2|カネミ油症事故
pe.techno-con.co.jp/technovision/series/back9_1601d.html
... しなかった漫然な行為など、色々な不適切な行為の結果、1万人以上の被害者を出した「カネミ油症事故」について解説します。 ... に損害賠償金を支払わせ、被害者を救済する。1898(明治31)年に施行された118年以上も前からある民法で、今も有効である。
日本最大の食品公害・カネミ油症事件から「フクシマ」が見える 原田和明氏 ...
2013/08/31 - カネミ油症事件とは; 事故原因; 九州大学病院の責任; 消滅した民事裁判; 新たな民事裁判の問題点; 記者メモ .... 原田氏は、この裁判についても主な争点は、「民法の除斥期間(権利の法定存続期間、20年)の経過で賠償請求できなくなったか ...
新認定裁判って? - カネミ油症事件は終わっていない - Seesaa Wiki(ウィキ)
seesaawiki.jp/kanemi-yusyo/d/新認定裁判って?
2013/11/28 - カネミ油症の認定患者らは、1970年から1985年までの間に6件の民事訴訟の裁判を起こしました。 ... 除斥期間は民法の規定で、加害行為が終了してから20年以上訴えを起こさなかった被害については賠償請求権が消滅するというものです。
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[転載]申立人(油症被害者)らのうち、貴社(カネカ)から和解金等の支払を受けていないカネミ油症の被害者に対し、既に和解金等の支払を受けた者と均衡を失しない金額の金員を支払うこと。
株式会社カネカ
代表取締役社長 V 殿
代表取締役社長 V 殿
日 本 弁 護 士 連 合 会
会長
要 望 書
当連合会は、カネミ油症人権救済申立事件について調査した結果、貴社に対し、下記のとおり要望します。
当連合会は、カネミ油症人権救済申立事件について調査した結果、貴社に対し、下記のとおり要望します。
記
第1 要望の趣旨
1 申立人(油症被害者)らのうち、貴社(カネカ)から和解金等の支払を受けていないカネミ油症の被害者に対し、既に和解金等の支払を受けた者と均衡を失しない金額の金員を支払うこと。
2 国が行うべきカネミ油症の治療方法の研究・開発等に関する事業並びにカネミ油症の被害者に対する医療費、医療関連費及び生活補償費の支給に関する事業に対し、相当額の金員を支出して協力すること。
第2 要望の理由
調査報告書記載のとおり以
カネカに対する申立について
(1)食品の安全性は、食品製造業者に高度の安全確保義務を課すことだけで確保され得るものではなく、食品の製造工程において、食品の安全性に重大な影響を及ぼすおそれのある危険な資材・原料・装置等を提供する関連業者の安全確保のための取り組み等の寄与があって、はじめて万全のものとなることはいうまでもない。
とりわけ、PCBのような人体に極めて有害な合成化学物質は、万一、食品を介して人体に直接摂取されるようなことになれば、多数の人の生命・身体に計り知れない害悪を及ぼす危険性があるのであるから、供給者においては、その危険性につき事前に十分調査し、需用者に可能なあらゆる手段を尽くしてその物質の危険性を正確に認識させ、安全性の確保の重要性につき十分に注意を喚起させるべきである。
(2)カネカがカネミへ供給したカネクロール400は、閉鎖された循環系での使用を前提としたものであるが、カネカは、万一、それが漏出して製造過程でライスオイルに混入して食品として出荷されたならば、人体にどのような危害を与えるのかにつき、十分に調査・研究を尽くし、その調査・研究の結果に基づき、カネミに対し、カネクロール400の使用にあたっての危険性の警告及び情報の提供をなすべきであった。
ところが、前記のとおり、カネカは、PCBの危険性につき、事前に十分に調査・研究し、カネミに対して必要な警告を尽くしたとはいい難い。
カネミがカネクロール400を出荷した行為は、食品製造業者として著しい過失が認められるが、そこにはカネクロール400の危険性に対する認識不足も起因していたものと認められる。
仮に、カネカからカネミに対し、カネクロール400の人体への有害性に対する十分な警告と情報の提供がなされていれば、Xのカネクロール400の危険性に対する認識が変わっていた可能性、ひいては、Xによるカネクロール400が混入したライスオイルの出荷が防げた可能性は否定し難い。したがって、Yには上記の警告並びに情報提供をする義務を怠った過失による人権侵害性が認められるというべきである。
その上、カネカについての和解が成立して7年を経過した後の1994年には、我が国においても製造物責任法が制定され、製造者に厳格な責任を課すことが製造物による被害の防止と救済を図ることに資すること、そして、それが、社会の要請でもあるという考えが確立されてきていることに照らしても、人体に有害なPCB製品のカネクロール400を製造して食品の製造工程に利用させる目的でカネミに供給したカネカには、企業の社会的な責任という観点からしても、現在もなお続いている悲惨かつ深刻な油症被害の救済を行うことが求められると考える。
また、カネカが見舞金を支払った油症被害者は、和解をした油症被害者に限られており、そうでない油症被害者との間には大きな対応の格差が存在するのであり、この点についても、侵害されている油症被害者の人権の救済という観点から見逃すことはできない。
(3)以上から、カネカに対しては、記載のとおり要望する。
患者急増 まるで野戦病院 カネミ油症50年の証言 元准看護士、うめき声 今も耳に 命絶った青年に涙
病室に漂う膿(うみ)のにおい、苦痛にゆがむ患者の顔−。長崎県五島市玉之浦町の元准看護師、橋本たき子(80)は50年前を思い返すたびに、胸が締め付けられる。
1968(昭和43)年春。30歳のたき子は、同町の診療所で働いていた。3月の末、訪れる小中学生が急に増えた。総じて脱力感を訴え、待合室の長いすに寝そべっていた。「学校をサボりたいのかな」。いぶかったが、よく見ると子どもたちの皮膚には発疹が目立ち、ひどく目やにが出ている。腹痛を訴える子も少なくない。奇妙だった。
1カ月もたたないうちに成人患者も次々にやって来た。ほとんどが漁師。昼間は痛みに耐えて働き、夜、診療所の当直時間に人目を避けるように来院する。青年期の男性は症状が特にひどく、顔や背中、脇の下、内股などに、びっしりと重なるように吹き出物ができていた。患部に薬を塗ったりガーゼを取り換えたりしたが、膿は耐えがたいにおいを発した。
夏になると診療所は患者であふれ返った。医師の指示で解毒薬を患者に点滴したが、すぐに病室も、点滴袋をつるす器具も足りなくなった。廊下や待合室に畳を敷き、点滴袋は壁や戸に直接ぶら下げるしかなかった。当直の際は、痛みにうめく入院患者に何度も呼び出された。「まるで野戦病院」。昼夜なく駆け回りながら、途方に暮れた。
治療法はなく、病名すら付けられない状態。「このやぶ医者が!」。荒い漁師らは、一向に治らない“奇病”にいら立ち、医師に罵声を浴びせた。3人いた医師のうち、たき子と同年代で最も若い男性医師は特に怒りの矛先を向けられ、思い悩んでいた様子を覚えている。
原因が分かったのは10月。「北九州市で製造された食用米ぬか油『カネミライスオイル』に有害なPCB(ポリ塩化ビフェニール)が混入していた」。役場から診療所にそんな連絡が入った。予想もしなかった知らせに、たき子は驚いた。そして新たな恐怖が湧き上がった。「自分たち家族も食べている」
◎黒い赤ちゃんに衝撃 自身と家族全員も重い症状
たき子の家族にも、来院患者と同じような症状が現れていた。
当時、夫と幼い1男3女の6人家族。全員の顔や背中、手脚などに吹き出物が出て、子どもたちは髪が抜けた。目が開かないほどの目やに、腹痛、鼻血−。学校は休みがちになった。
原因の食用油は自宅近くの商店で、一斗缶から一升ずつ量り売りで購入。豚カツや天ぷら、ドーナツなどを作って家族にたくさん食べさせていた。事件が発覚する10月までに一升瓶で約5本分を使った。
たき子自身、強い倦怠(けんたい)感や吹き出物に苦しみながら、患者が押し寄せる診療所で激務に追われる日々。家族や自らの体を顧みる余裕はなかった。
油症の影響は、新たな命にも及ぶ。お産があるたびに、たき子は診療所近くの母子センターで医師と立ち会っていた。68年の暮れ、その赤ちゃんを見た時、悲鳴を必死でこらえた。皮膚はコーヒーを塗ったように黒ずみ、弾力がない。産声も、か細い。覚えているだけで、同様の赤ちゃんは12、13人が生まれた。
集落ではいつの間にか「黒い赤ちゃんがまた生まれた」とうわさが広がった。皮膚の黒さは小学生になっても残り、歯がぼろぼろになる症状も目立っていた。
2、3年すると、診療所には大腸がんや胃がんなどのがん患者が増えた。痛みに苦しみ、亡くなっていく患者をみとる一方、たき子も初期の子宮がんを発症。73年に摘出手術を受けた。夫や子も内臓や目の疾患に悩まされ続けた。
長男を除く家族5人が油症と認定。国や原因企業カネミ倉庫、PCBを製造した鐘淵化学工業(現カネカ)の責任を問う集団訴訟では夫が1陣、たき子は2陣、娘3人が3陣に加わった。1陣の二審、3陣の一審では原告が勝訴し、夫と娘計4人の仮払金を国から受け取った。しかし、86年の2陣の二審判決で国とカネカの責任が否定されると、最高裁での敗訴の可能性が高まり、患者側は訴訟を取り下げた。10年後、国から仮払金返還を請求され、たき子夫妻は4人分の返済をほそぼそと続けた。長男は近年、油症認定された。
今も夜中に目が覚めると、診療所で夜聞いた患者のうめき声が耳の中で響く。幼い頃から知っている青年が症状に耐えられず、命を絶ったこともあった。思い出すと涙が出る。
「油症で人生を壊された人がいる。夢を持って生活していたのに突然絶たれた。その悲惨さを風化させてはいけない」。たき子の思いだ。
=文中敬称略=
1968(昭和43)年春。30歳のたき子は、同町の診療所で働いていた。3月の末、訪れる小中学生が急に増えた。総じて脱力感を訴え、待合室の長いすに寝そべっていた。「学校をサボりたいのかな」。いぶかったが、よく見ると子どもたちの皮膚には発疹が目立ち、ひどく目やにが出ている。腹痛を訴える子も少なくない。奇妙だった。
1カ月もたたないうちに成人患者も次々にやって来た。ほとんどが漁師。昼間は痛みに耐えて働き、夜、診療所の当直時間に人目を避けるように来院する。青年期の男性は症状が特にひどく、顔や背中、脇の下、内股などに、びっしりと重なるように吹き出物ができていた。患部に薬を塗ったりガーゼを取り換えたりしたが、膿は耐えがたいにおいを発した。
夏になると診療所は患者であふれ返った。医師の指示で解毒薬を患者に点滴したが、すぐに病室も、点滴袋をつるす器具も足りなくなった。廊下や待合室に畳を敷き、点滴袋は壁や戸に直接ぶら下げるしかなかった。当直の際は、痛みにうめく入院患者に何度も呼び出された。「まるで野戦病院」。昼夜なく駆け回りながら、途方に暮れた。
治療法はなく、病名すら付けられない状態。「このやぶ医者が!」。荒い漁師らは、一向に治らない“奇病”にいら立ち、医師に罵声を浴びせた。3人いた医師のうち、たき子と同年代で最も若い男性医師は特に怒りの矛先を向けられ、思い悩んでいた様子を覚えている。
原因が分かったのは10月。「北九州市で製造された食用米ぬか油『カネミライスオイル』に有害なPCB(ポリ塩化ビフェニール)が混入していた」。役場から診療所にそんな連絡が入った。予想もしなかった知らせに、たき子は驚いた。そして新たな恐怖が湧き上がった。「自分たち家族も食べている」
◎黒い赤ちゃんに衝撃 自身と家族全員も重い症状
たき子の家族にも、来院患者と同じような症状が現れていた。
当時、夫と幼い1男3女の6人家族。全員の顔や背中、手脚などに吹き出物が出て、子どもたちは髪が抜けた。目が開かないほどの目やに、腹痛、鼻血−。学校は休みがちになった。
原因の食用油は自宅近くの商店で、一斗缶から一升ずつ量り売りで購入。豚カツや天ぷら、ドーナツなどを作って家族にたくさん食べさせていた。事件が発覚する10月までに一升瓶で約5本分を使った。
たき子自身、強い倦怠(けんたい)感や吹き出物に苦しみながら、患者が押し寄せる診療所で激務に追われる日々。家族や自らの体を顧みる余裕はなかった。
油症の影響は、新たな命にも及ぶ。お産があるたびに、たき子は診療所近くの母子センターで医師と立ち会っていた。68年の暮れ、その赤ちゃんを見た時、悲鳴を必死でこらえた。皮膚はコーヒーを塗ったように黒ずみ、弾力がない。産声も、か細い。覚えているだけで、同様の赤ちゃんは12、13人が生まれた。
集落ではいつの間にか「黒い赤ちゃんがまた生まれた」とうわさが広がった。皮膚の黒さは小学生になっても残り、歯がぼろぼろになる症状も目立っていた。
2、3年すると、診療所には大腸がんや胃がんなどのがん患者が増えた。痛みに苦しみ、亡くなっていく患者をみとる一方、たき子も初期の子宮がんを発症。73年に摘出手術を受けた。夫や子も内臓や目の疾患に悩まされ続けた。
長男を除く家族5人が油症と認定。国や原因企業カネミ倉庫、PCBを製造した鐘淵化学工業(現カネカ)の責任を問う集団訴訟では夫が1陣、たき子は2陣、娘3人が3陣に加わった。1陣の二審、3陣の一審では原告が勝訴し、夫と娘計4人の仮払金を国から受け取った。しかし、86年の2陣の二審判決で国とカネカの責任が否定されると、最高裁での敗訴の可能性が高まり、患者側は訴訟を取り下げた。10年後、国から仮払金返還を請求され、たき子夫妻は4人分の返済をほそぼそと続けた。長男は近年、油症認定された。
今も夜中に目が覚めると、診療所で夜聞いた患者のうめき声が耳の中で響く。幼い頃から知っている青年が症状に耐えられず、命を絶ったこともあった。思い出すと涙が出る。
「油症で人生を壊された人がいる。夢を持って生活していたのに突然絶たれた。その悲惨さを風化させてはいけない」。たき子の思いだ。
=文中敬称略=
代表取締役会長
代表取締役社長 代表取締役副社長 取締役専務執行役員 取締役常務執行役員 社外取締役 監査役 常務執行役員 執行役員
菅原 公一 | |
角倉 護 | |
田中 稔 | Quality of Life Solutions Unit 担当兼R&D企画部・経営企画部・グローバル企画部・住宅Strategic Unit 担当 |
亀高 真一郎 | Material Solutions Unit 担当兼Material Solutions New Research Engine・原料部担当 |
石原 忍 | ESG推進部・IR・広報部・法務室・経理部・財務部担当 |
岩澤 哲 | ⽣産技術担当兼保安担当兼⽣産技術研究所・プロセス開発研究所・太陽電池・薄膜研究所・IoT Solutions Center・知的財産部・資材部担当兼信頼の生産力センター長 |
天知 秀介 | Nutrition Solutions Unit 担当兼新規事業開発部・OLED事業開発プロジェクト・BDP事業開発プロジェクト・物流Strategic Unit 担当 |
藤井 一彦 | Health Care Solutions Unit 担当兼Kaneka Americas Holding, Inc.(取締役社⻑) |
塗 靖明 | 総務部・秘書室担当 |
井口 武雄 | |
毛利 衛 | |
松井 英行 | 常勤 |
岸根 正実 | 常勤 |
藤原 浩 | |
魚住 泰宏 | |
川勝 厚志 | 信頼の生産センター長 |
青井 郁夫 | Foam & Residential Techs Solutions Vehicle 事業部⻑ |
穂谷 文則 | ⼈事部⻑ |
木村 雅昭 | Medical Devices Solutions Vehicle 事業部⻑ |
武岡 慶樹 | 新規事業開発部長 |
泥 克信 | PV & Energy management Solutions Vehicle 事業部長 |
榎 潤 | Foods & Agris Solutions Vehicle 事業部長 |
鷲見 泰弘 | IoT Solutions Center 長 |
牧 春彦 | 滋賀⼯場⻑兼⽣産技術研究所PI⾰新プロセス開発グループリーダー |
西村 理一 | E & I Technology Solutions Vehicle 事業部⻑ |
岡部 貫 | セメダイン株式会社(代表取締役社長) |
小森 敏生 | 経営企画部⻑兼経営企画グループリーダー |
安田 尊宗 | Pharma & Medical New Development Strategic Unit リーダー |
矢原 均 | Pharma&Supplemental Nutrition Solutions Vehicle 事業部長 |
上田 正博 | 生産技術研究所長 |
石橋 拓朗 | Kaneka North America LLC(取締役会長)兼Kaneka Americas Holding,Inc. |
水澤 伸治 | Kaneka Europe Holding Company N.V.(取締役社長)兼Kaneka Belgium N.V.(取締役社長)兼Kaneka Pharma Europe N.V.(取締役社長) |
落合 計夫 | 高砂工業所長兼西工場長 |
丸藤 峰俊 | ESG推進部長 |
上田 恭義 | 再生・細胞医療研究所長 |
企業理念
創立60周年を契機に、次の時代へつながる「変革」と「成長」を実現するために、新しい企業理念、カネカの目指す企業像、CSR基本方針を制定しました。
カネカの企業理念
http://www.kaneka.co.jp/images/policy_01.gif
カネカの目指す企業像
http://www.kaneka.co.jp/images/policy_02.gif
http://www.kaneka.co.jp/images/policy_03.gif
http://www.kaneka.co.jp/images/policy_04.gif
- 未来をつなぐ
- 研究開発型企業として、創意と情熱を持ち、市場ニーズを先取りした事業創造・新製品開発を行い、地球環境とゆたかな暮らしに貢献します。
- 世界をつなぐ
- 多様な人材がグローバルに活躍し、新興国を含めた世界の市場で存在感のある、真のグローバル企業を目指します。
- 価値をつなぐ
- カネカグループとしての一体感を大切にし、お互いに協力し、共に価値創造と事業展開に取り組みます。
- 革新をつなぐ
- 組織の壁や従来のやり方にとらわれず、社内外の知恵を融合し、絶えず革新に向けてチャレンジしていきます。
- 人をつなぐ
- カネカグループの成長の源泉は「人」にあると考え、人の成長を大切にしてイノベーションを実現します。
CSR基本方針
http://www.kaneka.co.jp/images/policy_05.gif
- http://www.kaneka.co.jp/images/course_n_01.gif
- それぞれの国や地域の文化・慣習を理解して、地域に根ざした企業活動を行い、積極的に社会に貢献します。
- http://www.kaneka.co.jp/images/course_n_02.gif
- 法令を順守し、自由競争に基づく公正な事業活動を行います。
- http://www.kaneka.co.jp/images/course_n_03.gif
- 株主をはじめとするすべてのステークホルダーとのコミュニケーションを重視し、適切な情報開示を行います。
- http://www.kaneka.co.jp/images/course_n_04.gif
- 全ての社員の人格や個性を尊重して、企業人としての能力開発と発揮を支援・促進します。
- http://www.kaneka.co.jp/images/course_n_05.gif
- 安全を経営の最重要課題と位置づけ、健全かつ安全な職場環境づくり、製品の安全性確保、地球環境の保護に取り組みます。
カネカ・カネミ油症50年記念行事「油症の経験を未来につなぐ集い」
■日時 2018年11月17日(土)
■場所 福江総合福祉保健センター(長崎県五島市三尾野1丁目7番1号)
■スケジュール
10時30分~12時 第1部:記念式典
10時30分~12時 第1部:記念式典
13時~15時50分 第2部:分科会
分科会A:油症の医療と福祉を考える
分科会B:被害者と語り合い交流する
分科会C:食の安全と健康について考える
分科会D:油症について学び、伝える
関連行事
(1)現地交流会
■日時 11月18日(日)8時30分~16時30分
■場所 奈留:9時30分~11時30分、玉之浦:13時30分~15時30分
(2)写真パネル・資料の展示
■日時 11月17日(土)頃~数日間
■場所 福江総合福祉保健センター
分科会A:油症の医療と福祉を考える
分科会B:被害者と語り合い交流する
分科会C:食の安全と健康について考える
分科会D:油症について学び、伝える
関連行事
(1)現地交流会
■日時 11月18日(日)8時30分~16時30分
■場所 奈留:9時30分~11時30分、玉之浦:13時30分~15時30分
(2)写真パネル・資料の展示
■日時 11月17日(土)頃~数日間
■場所 福江総合福祉保健センター
(3)カネミ油症について学ぶ市民講座
■対象 中学生以上
■期間 5月~10月(全6回)
■場所 福江総合福祉保健センター
市民講座について詳しくは、市民講座チラシをご覧ください
#高砂西港 #pcb汚泥盛立地 #台湾油症認定基準 #カネミ油症被害者支援センター #排除のための検診 #カネカ・カネミ油症 #カネカ #鐘淵化学工業 #カネミ倉庫 #PCB #ダイオキシン #土壌汚染 #底質汚染 #高砂市 #高砂西港 #郭育良教授 #台湾大学 #カネミ油症 #健康被害 #免疫システム #先天性心臓病 #神経システム #免疫システム #内分泌ホルモン #油症被害者 #認定基準 #胎盤 #土壌汚染
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[転載]カネミ油症事件の経過 カネミライスオイル製造。1971年、アメリカのR.W.Risebrough博士の指摘によってカネクロール400にはPCBsの他にPCDFs、PCDDsなどが含まれていることが分
カネミ油症事件の経過
1)ダーク油事件;カネミ油症事件は予見できなかったのか
1)ダーク油事件;カネミ油症事件は予見できなかったのか
1968(昭和43)年2月20日ごろ、鹿児島県日置郡のブロイラー養鶏団地を
はじめ九州、四国、中国など西日本各地で奇病が発生した。鶏が急に元気が
なくなり、食欲がなくなり、産卵しなくなり、体に浮腫が来、呼吸困難がき
て口を開けて斃死した。その数は推定190万羽から210万羽といわれている。
連絡を受けた鹿児島県畜産課は家畜保健衛生所九州支場に原因究明を依頼
した。まず、死んだ鶏の解剖の結果、肝臓壊死、腎臓の尿細管拡張、腹水、
胸水、心囊水腫、浮腫、皮下浸潤、出血などの所見が明らかになり、ブロイ
ラー大量斃死の原因は中毒であることが明らかになった。
はじめ九州、四国、中国など西日本各地で奇病が発生した。鶏が急に元気が
なくなり、食欲がなくなり、産卵しなくなり、体に浮腫が来、呼吸困難がき
て口を開けて斃死した。その数は推定190万羽から210万羽といわれている。
連絡を受けた鹿児島県畜産課は家畜保健衛生所九州支場に原因究明を依頼
した。まず、死んだ鶏の解剖の結果、肝臓壊死、腎臓の尿細管拡張、腹水、
胸水、心囊水腫、浮腫、皮下浸潤、出血などの所見が明らかになり、ブロイ
ラー大量斃死の原因は中毒であることが明らかになった。
3月14日県畜産課は農林省福岡肥飼料検査所に対して「原因は配合飼料に
あると考えられる」と報告した。この配合飼料を製造したのは東急エビス産
業の九州工場と林兼産業の下関工場の2社だけであった。
あると考えられる」と報告した。この配合飼料を製造したのは東急エビス産
業の九州工場と林兼産業の下関工場の2社だけであった。
検査所の聞き取りでは東急エビス産業側は奇病発生の原因となった配合
飼料は二製品で、これらの二製品が他の製品と違うところは、北九州小倉区
東港町のカネミ倉庫の米ぬか油を製造する過程で副生するダーク油を材料に
使っていたことである」と述べている。さらに、このダーク油や飼料を鶏に
直接与えると鶏は全く同じような症状を示した。
飼料は二製品で、これらの二製品が他の製品と違うところは、北九州小倉区
東港町のカネミ倉庫の米ぬか油を製造する過程で副生するダーク油を材料に
使っていたことである」と述べている。さらに、このダーク油や飼料を鶏に
直接与えると鶏は全く同じような症状を示した。
すなわち、3月の中旬には鶏奇病の原因はカネミ倉庫のダーク油であることは明らかになった。検査所は3月15日、農林省畜産局流通飼料課に報告し、16日には二社に飼料の回収を命じた。3月18日には東急エビス中央研究所ではダーク油による動物実験を開始している。それによると、2月7日、14日に出荷したダーク油にのみ
毒性があることが分かっている。
毒性があることが分かっている。
3月22日、飼料課長ほか係員たちは、カネミ倉庫の本社工場を立ち入り調
査した。そして、カネミ倉庫の加藤三之輔社長に確かめたところ「ライスオ
イルは飲むことが出来ます。私も飲んでいますが、何の異常もありません。
大丈夫です」と答えたという。ダーク油を製造する工程や製品の出荷状況な
どについてはかなり詳しく事情聴取をしたらしいが、肝心の人が口にする米
ぬか油については追求されなかった。実際、患者の中には健康や美容によい
という宣伝によって、飲用していた者がいたのである。保健所から勧められ
たという者もいた。
査した。そして、カネミ倉庫の加藤三之輔社長に確かめたところ「ライスオ
イルは飲むことが出来ます。私も飲んでいますが、何の異常もありません。
大丈夫です」と答えたという。ダーク油を製造する工程や製品の出荷状況な
どについてはかなり詳しく事情聴取をしたらしいが、肝心の人が口にする米
ぬか油については追求されなかった。実際、患者の中には健康や美容によい
という宣伝によって、飲用していた者がいたのである。保健所から勧められ
たという者もいた。
5月には農林省家畜衛生試験場の小華和忠や勝屋茂美らはこれらの飼料を
ひな鶏に食べさせて同じ症状が発症することを確認している。後でわかった
ことだが、ダーク油には1300ppm のカネクロール400が含まれていた。
6月14日、問題の配合飼料とダーク油を使って農林省家畜衛生試験場で
行った再現試験の結果が検査所に報告された。それによると「原因はダーク
油の原料である油脂が変質したために起こった中毒である」というもので
あった。この時、詳しい原料の化学的分析(たとえば、ガスクロマトグラフ
によるなど)を行うべきであった。人の口に入れるものであるから一片の通
知と警告だけで済ませないで、さらなる経過観察を注意深く続けるべきで
あった。
知と警告だけで済ませないで、さらなる経過観察を注意深く続けるべきで
あった。
宮田秀明教授
当時、アメリカでは同じような鶏の水腫病(chick edema disease)
が多発し、‘60年代には多くの報告がアメリカの畜産関係専門書に報告され、
ある種の有機塩素系化合物が原因であることが推定されていたのである。す
なわち、アメリカのCantrellらによって水腫病の原因はヘキサクロロベンゾ
-P-ダイオキシンと同定されていたという。さらに、1956年にはハンブルグ大
学の皮膚科研究グループがダイオキシン類は塩素痤瘡を作ることを明らかに
していた。1967年にすでに、Jensen(スエーデン)も環境中にPCB を発見
していた。すなわち、注意深く関係の専門家たちがその気になればいくつか
の重要な情報はあったのだった。
が多発し、‘60年代には多くの報告がアメリカの畜産関係専門書に報告され、
ある種の有機塩素系化合物が原因であることが推定されていたのである。す
なわち、アメリカのCantrellらによって水腫病の原因はヘキサクロロベンゾ
-P-ダイオキシンと同定されていたという。さらに、1956年にはハンブルグ大
学の皮膚科研究グループがダイオキシン類は塩素痤瘡を作ることを明らかに
していた。1967年にすでに、Jensen(スエーデン)も環境中にPCB を発見
していた。すなわち、注意深く関係の専門家たちがその気になればいくつか
の重要な情報はあったのだった。
この時、その鶏卵や汚染鶏を食べた者がどうなったかの調査もない。また
死んだ鶏の80%前後が地中に埋められたとみられる。それらは環境汚染を
起こしてはいないのか、決して腐敗しない化学物質だから現在も残留してい
て厄介なはずである。
死んだ鶏の80%前後が地中に埋められたとみられる。それらは環境汚染を
起こしてはいないのか、決して腐敗しない化学物質だから現在も残留してい
て厄介なはずである。
ダーク油の汚染が指摘された3月下旬から油症が発覚した10月までの約半
年間に国、北九州、カネミは何らかの対策がとれたはずであった。しかし、
何かの対策がとられた形跡はない。
九大油症研究班の倉恒匡徳は「ダーク油事件は油症事件が報道される約
8ヶ月も前に発生していたのである。鶏の病気は人に深刻な影響を与えるお
それがある。農林省が、この誰しも考える“おそれ”に配慮して、この事件
を厚生省に連絡しておれば、油症の拡大もまた防げたことが考えられる」と
書いている。
8ヶ月も前に発生していたのである。鶏の病気は人に深刻な影響を与えるお
それがある。農林省が、この誰しも考える“おそれ”に配慮して、この事件
を厚生省に連絡しておれば、油症の拡大もまた防げたことが考えられる」と
書いている。
2)油症発覚;食品衛生法違反では
ダーク油事件の当時、西日本の各地で体に黒い吹き出物がでる患者が多発
して各地の医療機関を訪れていた。汚染されたダーク油の出荷時期、ブロイ
ラーの発病時期と問題のライスオイルの出荷時期、奇病の発症時期とは同じ
ダーク油事件の当時、西日本の各地で体に黒い吹き出物がでる患者が多発
して各地の医療機関を訪れていた。汚染されたダーク油の出荷時期、ブロイ
ラーの発病時期と問題のライスオイルの出荷時期、奇病の発症時期とは同じ
だった。
1968年4月以来、ブロイラーの方は出荷停止によって発生が食い止
められた。しかし、ライスオイルの方は人間に関することであったが、発症
が発見されて、原因が分かるまでにさらに時間がかかった。その間、被害は
拡大していった。とくに、被害拡大防止こそが行政の最大の責任であったに
もかかわらず、その懈怠によって被害が拡大した。
められた。しかし、ライスオイルの方は人間に関することであったが、発症
が発見されて、原因が分かるまでにさらに時間がかかった。その間、被害は
拡大していった。とくに、被害拡大防止こそが行政の最大の責任であったに
もかかわらず、その懈怠によって被害が拡大した。
6月7日に九大皮膚科に3歳の女児が痤瘡(にきび)様皮疹と診断された
が、8月には家族全員が同様の症状となって受診した。しかし、食中毒事件
として捉えられていなかったか、少なくともそのような対応は見られていな
い。それは、皮膚科は食品衛生法の処理に慣れていなかったこともある。そ
の後、九大にライスオイルを持ち込んだ者がいたが問題にされないので、10
月3日、その米ぬか油を今度は大牟田保健所に届けた。そこで、やっと保健
所は翌日、福岡県衛生部に集団的奇病の発生を連絡した。
が、8月には家族全員が同様の症状となって受診した。しかし、食中毒事件
として捉えられていなかったか、少なくともそのような対応は見られていな
い。それは、皮膚科は食品衛生法の処理に慣れていなかったこともある。そ
の後、九大にライスオイルを持ち込んだ者がいたが問題にされないので、10
月3日、その米ぬか油を今度は大牟田保健所に届けた。そこで、やっと保健
所は翌日、福岡県衛生部に集団的奇病の発生を連絡した。
昭和43年1月度精製々品出来高
昭和43年3月度精製々品出来高
昭和43年4月度精製々品出来高
昭和43年4月度精製々品出来高
その以前から、九大と福岡県衛生部は事前に察知していたと思われる。九
大の五島応安医師は学会に発表するまで控えていたという。これは食品衛生
法の届出義務違反ではないか。
大の五島応安医師は学会に発表するまで控えていたという。これは食品衛生
法の届出義務違反ではないか。
10月10日に朝日新聞で奇病発生が発表されると、翌11日、衛生部は九大病
院に派遣、調査を開始した。新聞は11日にはダーク油との関連を報道する。
院に派遣、調査を開始した。新聞は11日にはダーク油との関連を報道する。
一方、北九州市衛生局は11日にカネミ倉庫に立ち入り調査を実施し、サンプ
ルを採取して九大に分析を依頼した。この日、カネミ倉庫に対して原因がはっ
きりするまで販売を中止するように勧告したが、会社側はそれを受け入れな
かったために、15日食品衛生法によって1ヶ月の営業停止を通知した。
新聞に連日報道されると、疑いをもった人々が保健所に届出て、その数は
同日、30日には1万2270人に達した。
ルを採取して九大に分析を依頼した。この日、カネミ倉庫に対して原因がはっ
きりするまで販売を中止するように勧告したが、会社側はそれを受け入れな
かったために、15日食品衛生法によって1ヶ月の営業停止を通知した。
新聞に連日報道されると、疑いをもった人々が保健所に届出て、その数は
同日、30日には1万2270人に達した。
九州大学医学部、同薬学部、県衛生部合同の「油症研究班」が10月14日に結成され。19日には「油症患者診断基準」を決定した。まだ、原因が確定されていない時のもので、未知の疾患に対する診断基準であるからあくまで暫定的なものでなくてはならなかった。
3)病因物質の追求
10月14日に久留米大学の山口誠哉教授はヒ素中毒説を発表した(後否定)
10月18日、九大医学部に油症外来を開設して集団検診を始める。
10月19日に編成された油症研究班は班長、勝木司馬之助(内科、九大病院
長)、副班長は樋口謙太郎(九大皮膚科教授)と下野修(福岡県衛生部長)か
らなり、部会として臨床部会(部会長樋口謙太郎)、分析専門部会(部会長塚
元久雄九大薬学部部長)、疫学部会(部会長倉恒匡徳・公衆衛生学教授)を置
いた。
10月22日、高知県衛生研究所がカネミ倉庫の米ぬか油から、27日には国立
衛生試験所がそれぞれ有機塩素系化合物を検出に成功した。米ぬか油から初
めて有機塩素系化合物が検出されたのであった。
衛生試験所がそれぞれ有機塩素系化合物を検出に成功した。米ぬか油から初
めて有機塩素系化合物が検出されたのであった。
11月4日には研究班の稲神農学部教授がカネミ油に含まれた有機塩素系化
合物のガスクロマトグラフのパターンがカネクロール400(鐘化)のパターン
と一致することを証明した。原因が油に含まれるPCB とするとどこから混
入したかが問題になった。
合物のガスクロマトグラフのパターンがカネクロール400(鐘化)のパターン
と一致することを証明した。原因が油に含まれるPCB とするとどこから混
入したかが問題になった。
11月6日には九大皮膚科の五島應安氏が油症被害と鶏のダーク油による被
害の原因が同じであることを実験的に証明し、11月4日には米ぬか油から、
害の原因が同じであることを実験的に証明し、11月4日には米ぬか油から、
11月16日にはダーク油から相次いでPCB が検出された。
11月16日、篠原久(化学機械工学)教授を団長とする九大調査団がカネミ
倉庫の製油部工場を立ち入り検査した。その結果、脱臭塔内を通っているス
テンレスパイプに3箇所のピンホールを発見して、そこからカネクロールの
漏出が確認された(後にこれは訂正されるのだが)。これによって、原因究
明は終了したとされた。
倉庫の製油部工場を立ち入り検査した。その結果、脱臭塔内を通っているス
テンレスパイプに3箇所のピンホールを発見して、そこからカネクロールの
漏出が確認された(後にこれは訂正されるのだが)。これによって、原因究
明は終了したとされた。
しかし、1971年、アメリカのR.W.Risebrough博士の指摘によってカネクロール400にはPCBsの他にPCDFs、PCDDsなどが含まれていることが分かった。その結果、油症の主な原因はPCDFsによるものであることが明らかになった。いずれにしても、油症は単純な汚染の結果ではなく複合汚染によるものであった。したがって、その臨床像も複雑で前例のないものであることが推定された。
追跡調査(五島の患者たち)で分かったこと、生活の場でみる
2000年から2004年にかけて、長崎県五島列島の玉之浦町、奈留町の油症患
者61人(11人は九州在住)について、現地を訪れ検診と聞き取りを行った。
自主医療班は神経内科、精神科、皮膚科、婦人科、疫学、保健師(院生)、看
護師(院生)、社会福祉士からなる。
男性20人、女性41人。年齢は33歳から79歳。平均年齢は男性60.6歳、女性
は64.8歳でいずれも高齢者が多い。
者61人(11人は九州在住)について、現地を訪れ検診と聞き取りを行った。
自主医療班は神経内科、精神科、皮膚科、婦人科、疫学、保健師(院生)、看
護師(院生)、社会福祉士からなる。
男性20人、女性41人。年齢は33歳から79歳。平均年齢は男性60.6歳、女性
は64.8歳でいずれも高齢者が多い。
事件が起こった1968年は、たまたま椿油が不作な年で、そこに、高級なカネミ油を格安で販売すると、カネミ油が島に持ち込まれました。あとでわかったことですが、再脱臭した劣悪なカネミ油が持ち込まれたので安かったのだと言われています。
何も知らない島民は、カネミ油で魚を天ぷらにして食べました。ダイオキシンの毒入り油で元気がなくなると、もっと精をつけようとさらに天ぷらを食べたり、美容に良いと、そのままカネミ油を飲んだ人もいました。
五島列島は隠れキリシタンの里です。島のあちこちに教会が立ち、異国情緒のただよう美しい島です。黒い赤ちゃんが多く生まれたのも、堕胎を避けるキリスト教の影響があったと言われています。
かくして、カネミ認定患者の約2割が五島市に集中したのです。
初めて自主検診やヒアリング調査に入った時は、多くの被害者は私たちを警戒しました。何の血縁も地縁もないよそ者が、事件から30年以上も経ってから、なんで来るんだというのが警戒の理由です。今では笑い話ですが、カネミ油症被害者五島市の会会長がこう言いました。「やって来た人たちは、今はやりのオレオレ詐欺の仲間だと思った」。
こんなこともありました。ある被害者の家に原田正純医師たちと訪問しました。その家の奥さんは複数の黒い赤ちゃんを生んだ人です。ぜひ原田先生に診てもらいたいというので訪問したのですが、家に入ったとたんに主人が出てきて、「お前ら、今ごろ何しにきた。来るなら仮払い金を払う前に来い」とどなり、殴りかからんばかりの勢いでした。私たちは急いで家を出ましたが、その家の奥さんが出てきて言うことには、「お父さんを許してください。カネミを食べる前は人一倍元気な人でした。健康な人を見ると悔しいんです」。
何も知らない島民は、カネミ油で魚を天ぷらにして食べました。ダイオキシンの毒入り油で元気がなくなると、もっと精をつけようとさらに天ぷらを食べたり、美容に良いと、そのままカネミ油を飲んだ人もいました。
五島列島は隠れキリシタンの里です。島のあちこちに教会が立ち、異国情緒のただよう美しい島です。黒い赤ちゃんが多く生まれたのも、堕胎を避けるキリスト教の影響があったと言われています。
かくして、カネミ認定患者の約2割が五島市に集中したのです。
初めて自主検診やヒアリング調査に入った時は、多くの被害者は私たちを警戒しました。何の血縁も地縁もないよそ者が、事件から30年以上も経ってから、なんで来るんだというのが警戒の理由です。今では笑い話ですが、カネミ油症被害者五島市の会会長がこう言いました。「やって来た人たちは、今はやりのオレオレ詐欺の仲間だと思った」。
こんなこともありました。ある被害者の家に原田正純医師たちと訪問しました。その家の奥さんは複数の黒い赤ちゃんを生んだ人です。ぜひ原田先生に診てもらいたいというので訪問したのですが、家に入ったとたんに主人が出てきて、「お前ら、今ごろ何しにきた。来るなら仮払い金を払う前に来い」とどなり、殴りかからんばかりの勢いでした。私たちは急いで家を出ましたが、その家の奥さんが出てきて言うことには、「お父さんを許してください。カネミを食べる前は人一倍元気な人でした。健康な人を見ると悔しいんです」。
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玉之浦 カネミ油症で検索
カネミ油症事件 - クール・スーサン(音楽 芸術 医学 人生 歴史)
www.cool-susan.com/2015/10/24/カネミ油症事件/ - キャッシュ
カネミ油症事件はPCB(ポリ塩化ビフェニール)による日本最大の食品中毒事件である。 昭和43 ..... 長崎県の五島列島の玉之浦は人口4400人の集落であるが、113世帯、 309人がカネミ油症の被害者となり、21人の黒い赤ちゃんが誕生した。
www.jea-navi.com/archives/2112 - キャッシュ
2018年8月10日 - 人類の愚行を二度も経験した」。長崎県五島市玉之浦町の中里益太郎さん(88)は大きな決断をした。長崎原爆の被爆者であると同時に、国内最大とされる食品公害「 カネミ油症」の被害者であると明かし証言していくと。油症は今年が発覚 ...
カネミ油症と台湾油症の比較 - NAOSITE - 長崎大学
(Adobe PDF)naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/.../1/JJNUK5_2_04.pdf
2018年10月1日 - ... の比較考察への第一歩に位置づけられる。 キーワード:カネミ油症、台湾油症、化学性食中毒、認定基準、患者登録、食品公害 ...... No10、森田安子さん:女性、1953 年長崎県五島市玉之浦出生。現在福岡県大牟田市在住。 1968 年から、 ...
www.min-iren.gr.jp/?p=13833 - キャッシュ
駆け歩きレポート(36) カネミ油症は終わっていない 40年間も苦しむ被害者 長崎・五島で聞きとり. 「カネミ油(ゆ)症(以下、油 ... 同市玉之浦町の永尾きみ子さん(75)は、一四年前に未認定の夫がガンを患いました。生死をさまよい、職を失い ...
www.pref.nagasaki.jp/bunrui/anzen.../knemiyusyo/ - キャッシュ
2018年10月1日 - 2018年10月1日カネミ油症資料等の展示について(生活衛生課) ... また、長崎大学医学部を中心とする油症検診班は、五島市奈留町・玉之浦町及び長崎市における一斉検診を実施し、油症研究班は、治療に関する基礎的な臨床的研究等を行うと共に、適切な ...
www.nishinippon.co.jp > 西日本新聞 > ニュース > 社会 - キャッシュ
2018年8月9日 - 人類の愚行を二度も経験した」。長崎県五島市玉之浦町の中里益太郎さん(88)は大きな決断をした。長崎原爆の被爆者であると同時に、国内最大とされる食品公害「 カネミ油症」の被害者であると明かし証言していくと。油症は今年が発覚 ...
www.nishinippon.co.jp > 西日本新聞 > ニュース > 社会 - キャッシュ
2018年10月4日 - カネミ油症」。自らの体調異変と同じ症状は、国内最大の食品公害として取り沙汰されていた。油に含まれる毒は、母乳や ... 同年末までに、同じ五島列島にある玉之浦地区は446人、長崎市とその周辺は336人が健康被害を届け出たが、奈留 ...
www.huffingtonpost.jp/.../kanemi_disease_n_3629300.... - キャッシュ
1968年に西日本一帯で起きた食品公害・カネミ油症の被害が集中した長崎県五島市の玉之浦町と奈留町で、被害発生から10年にわたり死産率が通常の2倍超となっていたことを、岡山大大学院の頼藤貴志准教授(環境医学)らが20日までに ...
www.47news.jp/2545921.html
2018年7月11日 - カネミ油症患者の健康状態を調べる本年度の油症検診が10日、五島市玉之浦町を皮切りに始まった。未認定患者の認定診査を兼ねており、同町では認定患者69人、未認定患者13人の計82人が受診。11月ごろまで ...
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[転載]1117~18カネカ・カネミ油症 記念行事「油症の経験を未来につなぐ集い」
カネミ油症50年記念行事「油症の経験を未来につなぐ集い」
■日時 2018年11月17日(土)
■場所 福江総合福祉保健センター(長崎県五島市三尾野1丁目7番1号)
■スケジュール
10時30分~12時 第1部:記念式典
13時~15時50分 第2部:分科会
分科会A:油症の医療と福祉を考える
分科会B:被害者と語り合い交流する
分科会C:食の安全と健康について考える
分科会D:油症について学び、伝える
関連行事
(1)現地交流会
■日時 11月18日(日)8時30分~16時30分
■場所 奈留:9時30分~11時30分、玉之浦:13時30分~15時30分
分科会A:油症の医療と福祉を考える
分科会B:被害者と語り合い交流する
分科会C:食の安全と健康について考える
分科会D:油症について学び、伝える
関連行事
(1)現地交流会
■日時 11月18日(日)8時30分~16時30分
■場所 奈留:9時30分~11時30分、玉之浦:13時30分~15時30分
(2)写真パネル・資料の展示
■日時 11月17日(土)頃~数日間
■場所 福江総合福祉保健センター
■日時 11月17日(土)頃~数日間
■場所 福江総合福祉保健センター
(3)カネミ油症について学ぶ市民講座
■対象 中学生以上
■期間 5月~10月(全6回)
■場所 福江総合福祉保健センター
市民講座について詳しくは、市民講座チラシをご覧ください。
https://prtimes.jp/a/?f=d32871-20180601-1244.pdf
<お問合せ>
カネミ油症事件発生50年事業実行委員会事務局(五島市市民生活部国保健康政策課内)
〒853-0064長崎県五島市三尾野1丁目7番1号
電話:0959-74-5831(直通)
■対象 中学生以上
■期間 5月~10月(全6回)
■場所 福江総合福祉保健センター
市民講座について詳しくは、市民講座チラシをご覧ください。
https://prtimes.jp/a/?f=d32871-20180601-1244.pdf
<お問合せ>
カネミ油症事件発生50年事業実行委員会事務局(五島市市民生活部国保健康政策課内)
〒853-0064長崎県五島市三尾野1丁目7番1号
電話:0959-74-5831(直通)
患者急増 まるで野戦病院 カネミ油症50年の証言 元准看護士、うめき声 今も耳に 命絶った青年に涙
病室に漂う膿(うみ)のにおい、苦痛にゆがむ患者の顔−。長崎県五島市玉之浦町の元准看護師、橋本たき子(80)は50年前を思い返すたびに、胸が締め付けられる。
1968(昭和43)年春。30歳のたき子は、同町の診療所で働いていた。3月の末、訪れる小中学生が急に増えた。総じて脱力感を訴え、待合室の長いすに寝そべっていた。「学校をサボりたいのかな」。いぶかったが、よく見ると子どもたちの皮膚には発疹が目立ち、ひどく目やにが出ている。腹痛を訴える子も少なくない。奇妙だった。
1カ月もたたないうちに成人患者も次々にやって来た。ほとんどが漁師。昼間は痛みに耐えて働き、夜、診療所の当直時間に人目を避けるように来院する。青年期の男性は症状が特にひどく、顔や背中、脇の下、内股などに、びっしりと重なるように吹き出物ができていた。患部に薬を塗ったりガーゼを取り換えたりしたが、膿は耐えがたいにおいを発した。
夏になると診療所は患者であふれ返った。医師の指示で解毒薬を患者に点滴したが、すぐに病室も、点滴袋をつるす器具も足りなくなった。廊下や待合室に畳を敷き、点滴袋は壁や戸に直接ぶら下げるしかなかった。当直の際は、痛みにうめく入院患者に何度も呼び出された。「まるで野戦病院」。昼夜なく駆け回りながら、途方に暮れた。
治療法はなく、病名すら付けられない状態。「このやぶ医者が!」。荒い漁師らは、一向に治らない“奇病”にいら立ち、医師に罵声を浴びせた。3人いた医師のうち、たき子と同年代で最も若い男性医師は特に怒りの矛先を向けられ、思い悩んでいた様子を覚えている。
原因が分かったのは10月。「北九州市で製造された食用米ぬか油『カネミライスオイル』に有害なPCB(ポリ塩化ビフェニール)が混入していた」。役場から診療所にそんな連絡が入った。予想もしなかった知らせに、たき子は驚いた。そして新たな恐怖が湧き上がった。「自分たち家族も食べている」
◎黒い赤ちゃんに衝撃 自身と家族全員も重い症状
たき子の家族にも、来院患者と同じような症状が現れていた。
当時、夫と幼い1男3女の6人家族。全員の顔や背中、手脚などに吹き出物が出て、子どもたちは髪が抜けた。目が開かないほどの目やに、腹痛、鼻血−。学校は休みがちになった。
原因の食用油は自宅近くの商店で、一斗缶から一升ずつ量り売りで購入。豚カツや天ぷら、ドーナツなどを作って家族にたくさん食べさせていた。事件が発覚する10月までに一升瓶で約5本分を使った。
たき子自身、強い倦怠(けんたい)感や吹き出物に苦しみながら、患者が押し寄せる診療所で激務に追われる日々。家族や自らの体を顧みる余裕はなかった。
油症の影響は、新たな命にも及ぶ。お産があるたびに、たき子は診療所近くの母子センターで医師と立ち会っていた。68年の暮れ、その赤ちゃんを見た時、悲鳴を必死でこらえた。皮膚はコーヒーを塗ったように黒ずみ、弾力がない。産声も、か細い。覚えているだけで、同様の赤ちゃんは12、13人が生まれた。
集落ではいつの間にか「黒い赤ちゃんがまた生まれた」とうわさが広がった。皮膚の黒さは小学生になっても残り、歯がぼろぼろになる症状も目立っていた。
2、3年すると、診療所には大腸がんや胃がんなどのがん患者が増えた。痛みに苦しみ、亡くなっていく患者をみとる一方、たき子も初期の子宮がんを発症。73年に摘出手術を受けた。夫や子も内臓や目の疾患に悩まされ続けた。
長男を除く家族5人が油症と認定。国や原因企業カネミ倉庫、PCBを製造した鐘淵化学工業(現カネカ)の責任を問う集団訴訟では夫が1陣、たき子は2陣、娘3人が3陣に加わった。1陣の二審、3陣の一審では原告が勝訴し、夫と娘計4人の仮払金を国から受け取った。しかし、86年の2陣の二審判決で国とカネカの責任が否定されると、最高裁での敗訴の可能性が高まり、患者側は訴訟を取り下げた。10年後、国から仮払金返還を請求され、たき子夫妻は4人分の返済をほそぼそと続けた。長男は近年、油症認定された。
今も夜中に目が覚めると、診療所で夜聞いた患者のうめき声が耳の中で響く。幼い頃から知っている青年が症状に耐えられず、命を絶ったこともあった。思い出すと涙が出る。
「油症で人生を壊された人がいる。夢を持って生活していたのに突然絶たれた。その悲惨さを風化させてはいけない」。たき子の思いだ。
=文中敬称略=
1968(昭和43)年春。30歳のたき子は、同町の診療所で働いていた。3月の末、訪れる小中学生が急に増えた。総じて脱力感を訴え、待合室の長いすに寝そべっていた。「学校をサボりたいのかな」。いぶかったが、よく見ると子どもたちの皮膚には発疹が目立ち、ひどく目やにが出ている。腹痛を訴える子も少なくない。奇妙だった。
1カ月もたたないうちに成人患者も次々にやって来た。ほとんどが漁師。昼間は痛みに耐えて働き、夜、診療所の当直時間に人目を避けるように来院する。青年期の男性は症状が特にひどく、顔や背中、脇の下、内股などに、びっしりと重なるように吹き出物ができていた。患部に薬を塗ったりガーゼを取り換えたりしたが、膿は耐えがたいにおいを発した。
夏になると診療所は患者であふれ返った。医師の指示で解毒薬を患者に点滴したが、すぐに病室も、点滴袋をつるす器具も足りなくなった。廊下や待合室に畳を敷き、点滴袋は壁や戸に直接ぶら下げるしかなかった。当直の際は、痛みにうめく入院患者に何度も呼び出された。「まるで野戦病院」。昼夜なく駆け回りながら、途方に暮れた。
治療法はなく、病名すら付けられない状態。「このやぶ医者が!」。荒い漁師らは、一向に治らない“奇病”にいら立ち、医師に罵声を浴びせた。3人いた医師のうち、たき子と同年代で最も若い男性医師は特に怒りの矛先を向けられ、思い悩んでいた様子を覚えている。
原因が分かったのは10月。「北九州市で製造された食用米ぬか油『カネミライスオイル』に有害なPCB(ポリ塩化ビフェニール)が混入していた」。役場から診療所にそんな連絡が入った。予想もしなかった知らせに、たき子は驚いた。そして新たな恐怖が湧き上がった。「自分たち家族も食べている」
◎黒い赤ちゃんに衝撃 自身と家族全員も重い症状
たき子の家族にも、来院患者と同じような症状が現れていた。
当時、夫と幼い1男3女の6人家族。全員の顔や背中、手脚などに吹き出物が出て、子どもたちは髪が抜けた。目が開かないほどの目やに、腹痛、鼻血−。学校は休みがちになった。
原因の食用油は自宅近くの商店で、一斗缶から一升ずつ量り売りで購入。豚カツや天ぷら、ドーナツなどを作って家族にたくさん食べさせていた。事件が発覚する10月までに一升瓶で約5本分を使った。
たき子自身、強い倦怠(けんたい)感や吹き出物に苦しみながら、患者が押し寄せる診療所で激務に追われる日々。家族や自らの体を顧みる余裕はなかった。
油症の影響は、新たな命にも及ぶ。お産があるたびに、たき子は診療所近くの母子センターで医師と立ち会っていた。68年の暮れ、その赤ちゃんを見た時、悲鳴を必死でこらえた。皮膚はコーヒーを塗ったように黒ずみ、弾力がない。産声も、か細い。覚えているだけで、同様の赤ちゃんは12、13人が生まれた。
集落ではいつの間にか「黒い赤ちゃんがまた生まれた」とうわさが広がった。皮膚の黒さは小学生になっても残り、歯がぼろぼろになる症状も目立っていた。
2、3年すると、診療所には大腸がんや胃がんなどのがん患者が増えた。痛みに苦しみ、亡くなっていく患者をみとる一方、たき子も初期の子宮がんを発症。73年に摘出手術を受けた。夫や子も内臓や目の疾患に悩まされ続けた。
長男を除く家族5人が油症と認定。国や原因企業カネミ倉庫、PCBを製造した鐘淵化学工業(現カネカ)の責任を問う集団訴訟では夫が1陣、たき子は2陣、娘3人が3陣に加わった。1陣の二審、3陣の一審では原告が勝訴し、夫と娘計4人の仮払金を国から受け取った。しかし、86年の2陣の二審判決で国とカネカの責任が否定されると、最高裁での敗訴の可能性が高まり、患者側は訴訟を取り下げた。10年後、国から仮払金返還を請求され、たき子夫妻は4人分の返済をほそぼそと続けた。長男は近年、油症認定された。
今も夜中に目が覚めると、診療所で夜聞いた患者のうめき声が耳の中で響く。幼い頃から知っている青年が症状に耐えられず、命を絶ったこともあった。思い出すと涙が出る。
「油症で人生を壊された人がいる。夢を持って生活していたのに突然絶たれた。その悲惨さを風化させてはいけない」。たき子の思いだ。
=文中敬称略=
株式会社カネカは、最高裁判所での和解を根拠として、カネミ油症事件に関する訴訟終了後に新しく認定されたカネミ油症の被害者(以下「新認定被害者」という)への和解金の支払を拒んでいるが、支払を拒む合理的根拠はない。
株式会社カネカは、我が国におけるPCBのほとんどを製造・供給した企業である。このPCBの処理に、現在まで莫大な公費が支払われていることを考慮すれば、カネカが油症被害者に支払を拒み続けることについて、社会的理解を得ることはできない。
また、認定された油症被害者との間で既にされた和解の内容が新認定被害者まで拘束するものとすることは法律上不当である。
株式会社カネカは、我が国におけるPCBのほとんどを製造・供給した企業である。このPCBの処理に、現在まで莫大な公費が支払われていることを考慮すれば、カネカが油症被害者に支払を拒み続けることについて、社会的理解を得ることはできない。
また、認定された油症被害者との間で既にされた和解の内容が新認定被害者まで拘束するものとすることは法律上不当である。
一方、水俣病では、チッソと一部の患者家族との間で,いわゆる見舞金契約が締結されました。この見舞金契約はわずかな補償と引き換えに将来新たな補償金の要求は一切行わないという内容でした。
この見舞金契約は被害者の窮状と孤立に乗じて,被害者に無理矢理押しつけられたものといえます。この見舞金契約は,後の裁判(水俣病第1次訴訟熊本地裁判決)において,公序良俗に反し無効と断罪された。
#高砂西港 #pcb汚泥盛立地 #カネミ油症被害者支援センター #排除のための検診 #カネカ・カネミ油症 #カネカ #鐘淵化学工業 #カネミ倉庫 #PCB #ダイオキシン #土壌汚染 #底質汚染 #高砂市 #高砂西港 #郭育良教授 #台湾大学 #カネミ油症 #健康被害 #免疫システム #先天性心臓病 #神経システム #免疫システム #内分泌ホルモン #油症被害者 #認定基準 #胎盤 #土壌汚染
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[転載]カネカ・カネミ油症の治療・医療機関の問題点 台湾油症は次世代を認定しているのに日本はなぜ認定しない
カネカ・カネミ油症50年記念行事「油症の経験を未来につなぐ集い」
■日時 2018年11月17日(土)
■場所 福江総合福祉保健センター(長崎県五島市三尾野1丁目7番1号)
■スケジュール
10時30分~12時 第1部:記念式典
10時30分~12時 第1部:記念式典
13時~15時50分 第2部:分科会
分科会A:油症の医療と福祉を考える
分科会B:被害者と語り合い交流する
分科会C:食の安全と健康について考える
分科会D:油症について学び、伝える
関連行事
(1)現地交流会
■日時 11月18日(日)8時30分~16時30分
■場所 奈留:9時30分~11時30分、玉之浦:13時30分~15時30分
(2)写真パネル・資料の展示
■日時 11月17日(土)頃~数日間
■場所 福江総合福祉保健センター
分科会A:油症の医療と福祉を考える
分科会B:被害者と語り合い交流する
分科会C:食の安全と健康について考える
分科会D:油症について学び、伝える
関連行事
(1)現地交流会
■日時 11月18日(日)8時30分~16時30分
■場所 奈留:9時30分~11時30分、玉之浦:13時30分~15時30分
(2)写真パネル・資料の展示
■日時 11月17日(土)頃~数日間
■場所 福江総合福祉保健センター
(3)カネミ油症について学ぶ市民講座
■対象 中学生以上
■期間 5月~10月(全6回)
■場所 福江総合福祉保健センター
市民講座について詳しくは、市民講座チラシをご覧ください
カネカ・カネミ油症の治療・医療機関の問題点
油症に対する有効な治療法が開発されておらず、専門の病院も設置されていないため、健康食品等を購入してこれに依存している者も多い。
油症に対する有効な治療法が開発されておらず、専門の病院も設置されていないため、健康食品等を購入してこれに依存している者も多い。
病院から病院へといわゆる「たらい廻し」の状態にされるほか、医師・医療機関が有するカネミ油症に関する知識や情報は極めて不十分である。
... 中には、陰部の吹き出物を梅毒と誤診するなど、全く理解のない医師もおり、そのため、夫婦の関係が悪化した者もいる。
また、油症を専門とする婦人科の医師がいないため、女性が適切な治療を受けられないという問題もある。
また、油症を専門とする婦人科の医師がいないため、女性が適切な治療を受けられないという問題もある。
患者急増 まるで野戦病院 カネミ油症50年の証言 元准看護士、うめき声 今も耳に 命絶った青年に涙
病室に漂う膿(うみ)のにおい、苦痛にゆがむ患者の顔−。長崎県五島市玉之浦町の元准看護師、橋本たき子(80)は50年前を思い返すたびに、胸が締め付けられる。
1968(昭和43)年春。30歳のたき子は、同町の診療所で働いていた。3月の末、訪れる小中学生が急に増えた。総じて脱力感を訴え、待合室の長いすに寝そべっていた。「学校をサボりたいのかな」。いぶかったが、よく見ると子どもたちの皮膚には発疹が目立ち、ひどく目やにが出ている。腹痛を訴える子も少なくない。奇妙だった。
1カ月もたたないうちに成人患者も次々にやって来た。ほとんどが漁師。昼間は痛みに耐えて働き、夜、診療所の当直時間に人目を避けるように来院する。青年期の男性は症状が特にひどく、顔や背中、脇の下、内股などに、びっしりと重なるように吹き出物ができていた。患部に薬を塗ったりガーゼを取り換えたりしたが、膿は耐えがたいにおいを発した。
夏になると診療所は患者であふれ返った。医師の指示で解毒薬を患者に点滴したが、すぐに病室も、点滴袋をつるす器具も足りなくなった。廊下や待合室に畳を敷き、点滴袋は壁や戸に直接ぶら下げるしかなかった。当直の際は、痛みにうめく入院患者に何度も呼び出された。「まるで野戦病院」。昼夜なく駆け回りながら、途方に暮れた。
治療法はなく、病名すら付けられない状態。「このやぶ医者が!」。荒い漁師らは、一向に治らない“奇病”にいら立ち、医師に罵声を浴びせた。3人いた医師のうち、たき子と同年代で最も若い男性医師は特に怒りの矛先を向けられ、思い悩んでいた様子を覚えている。
原因が分かったのは10月。「北九州市で製造された食用米ぬか油『カネミライスオイル』に有害なPCB(ポリ塩化ビフェニール)が混入していた」。役場から診療所にそんな連絡が入った。予想もしなかった知らせに、たき子は驚いた。そして新たな恐怖が湧き上がった。「自分たち家族も食べている」
◎黒い赤ちゃんに衝撃 自身と家族全員も重い症状
たき子の家族にも、来院患者と同じような症状が現れていた。
当時、夫と幼い1男3女の6人家族。全員の顔や背中、手脚などに吹き出物が出て、子どもたちは髪が抜けた。目が開かないほどの目やに、腹痛、鼻血−。学校は休みがちになった。
原因の食用油は自宅近くの商店で、一斗缶から一升ずつ量り売りで購入。豚カツや天ぷら、ドーナツなどを作って家族にたくさん食べさせていた。事件が発覚する10月までに一升瓶で約5本分を使った。
たき子自身、強い倦怠(けんたい)感や吹き出物に苦しみながら、患者が押し寄せる診療所で激務に追われる日々。家族や自らの体を顧みる余裕はなかった。
油症の影響は、新たな命にも及ぶ。お産があるたびに、たき子は診療所近くの母子センターで医師と立ち会っていた。68年の暮れ、その赤ちゃんを見た時、悲鳴を必死でこらえた。皮膚はコーヒーを塗ったように黒ずみ、弾力がない。産声も、か細い。覚えているだけで、同様の赤ちゃんは12、13人が生まれた。
集落ではいつの間にか「黒い赤ちゃんがまた生まれた」とうわさが広がった。皮膚の黒さは小学生になっても残り、歯がぼろぼろになる症状も目立っていた。
2、3年すると、診療所には大腸がんや胃がんなどのがん患者が増えた。痛みに苦しみ、亡くなっていく患者をみとる一方、たき子も初期の子宮がんを発症。73年に摘出手術を受けた。夫や子も内臓や目の疾患に悩まされ続けた。
長男を除く家族5人が油症と認定。国や原因企業カネミ倉庫、PCBを製造した鐘淵化学工業(現カネカ)の責任を問う集団訴訟では夫が1陣、たき子は2陣、娘3人が3陣に加わった。1陣の二審、3陣の一審では原告が勝訴し、夫と娘計4人の仮払金を国から受け取った。しかし、86年の2陣の二審判決で国とカネカの責任が否定されると、最高裁での敗訴の可能性が高まり、患者側は訴訟を取り下げた。10年後、国から仮払金返還を請求され、たき子夫妻は4人分の返済をほそぼそと続けた。長男は近年、油症認定された。
今も夜中に目が覚めると、診療所で夜聞いた患者のうめき声が耳の中で響く。幼い頃から知っている青年が症状に耐えられず、命を絶ったこともあった。思い出すと涙が出る。
「油症で人生を壊された人がいる。夢を持って生活していたのに突然絶たれた。その悲惨さを風化させてはいけない」。たき子の思いだ。
=文中敬称略=
1968(昭和43)年春。30歳のたき子は、同町の診療所で働いていた。3月の末、訪れる小中学生が急に増えた。総じて脱力感を訴え、待合室の長いすに寝そべっていた。「学校をサボりたいのかな」。いぶかったが、よく見ると子どもたちの皮膚には発疹が目立ち、ひどく目やにが出ている。腹痛を訴える子も少なくない。奇妙だった。
1カ月もたたないうちに成人患者も次々にやって来た。ほとんどが漁師。昼間は痛みに耐えて働き、夜、診療所の当直時間に人目を避けるように来院する。青年期の男性は症状が特にひどく、顔や背中、脇の下、内股などに、びっしりと重なるように吹き出物ができていた。患部に薬を塗ったりガーゼを取り換えたりしたが、膿は耐えがたいにおいを発した。
夏になると診療所は患者であふれ返った。医師の指示で解毒薬を患者に点滴したが、すぐに病室も、点滴袋をつるす器具も足りなくなった。廊下や待合室に畳を敷き、点滴袋は壁や戸に直接ぶら下げるしかなかった。当直の際は、痛みにうめく入院患者に何度も呼び出された。「まるで野戦病院」。昼夜なく駆け回りながら、途方に暮れた。
治療法はなく、病名すら付けられない状態。「このやぶ医者が!」。荒い漁師らは、一向に治らない“奇病”にいら立ち、医師に罵声を浴びせた。3人いた医師のうち、たき子と同年代で最も若い男性医師は特に怒りの矛先を向けられ、思い悩んでいた様子を覚えている。
原因が分かったのは10月。「北九州市で製造された食用米ぬか油『カネミライスオイル』に有害なPCB(ポリ塩化ビフェニール)が混入していた」。役場から診療所にそんな連絡が入った。予想もしなかった知らせに、たき子は驚いた。そして新たな恐怖が湧き上がった。「自分たち家族も食べている」
◎黒い赤ちゃんに衝撃 自身と家族全員も重い症状
たき子の家族にも、来院患者と同じような症状が現れていた。
当時、夫と幼い1男3女の6人家族。全員の顔や背中、手脚などに吹き出物が出て、子どもたちは髪が抜けた。目が開かないほどの目やに、腹痛、鼻血−。学校は休みがちになった。
原因の食用油は自宅近くの商店で、一斗缶から一升ずつ量り売りで購入。豚カツや天ぷら、ドーナツなどを作って家族にたくさん食べさせていた。事件が発覚する10月までに一升瓶で約5本分を使った。
たき子自身、強い倦怠(けんたい)感や吹き出物に苦しみながら、患者が押し寄せる診療所で激務に追われる日々。家族や自らの体を顧みる余裕はなかった。
油症の影響は、新たな命にも及ぶ。お産があるたびに、たき子は診療所近くの母子センターで医師と立ち会っていた。68年の暮れ、その赤ちゃんを見た時、悲鳴を必死でこらえた。皮膚はコーヒーを塗ったように黒ずみ、弾力がない。産声も、か細い。覚えているだけで、同様の赤ちゃんは12、13人が生まれた。
集落ではいつの間にか「黒い赤ちゃんがまた生まれた」とうわさが広がった。皮膚の黒さは小学生になっても残り、歯がぼろぼろになる症状も目立っていた。
2、3年すると、診療所には大腸がんや胃がんなどのがん患者が増えた。痛みに苦しみ、亡くなっていく患者をみとる一方、たき子も初期の子宮がんを発症。73年に摘出手術を受けた。夫や子も内臓や目の疾患に悩まされ続けた。
長男を除く家族5人が油症と認定。国や原因企業カネミ倉庫、PCBを製造した鐘淵化学工業(現カネカ)の責任を問う集団訴訟では夫が1陣、たき子は2陣、娘3人が3陣に加わった。1陣の二審、3陣の一審では原告が勝訴し、夫と娘計4人の仮払金を国から受け取った。しかし、86年の2陣の二審判決で国とカネカの責任が否定されると、最高裁での敗訴の可能性が高まり、患者側は訴訟を取り下げた。10年後、国から仮払金返還を請求され、たき子夫妻は4人分の返済をほそぼそと続けた。長男は近年、油症認定された。
今も夜中に目が覚めると、診療所で夜聞いた患者のうめき声が耳の中で響く。幼い頃から知っている青年が症状に耐えられず、命を絶ったこともあった。思い出すと涙が出る。
「油症で人生を壊された人がいる。夢を持って生活していたのに突然絶たれた。その悲惨さを風化させてはいけない」。たき子の思いだ。
=文中敬称略=
カネミ油症について 【医療従事者の方向けの情報】 |厚生労働省
www.mhlw.go.jp > ... > 健康・医療 > 食品 > 健康危機・健康被害への対応 - キャッシュ
カネミ油症について 【医療従事者の方向けの情報】について紹介しています。
カネミ油症に関する医療費について - 厚生労働省
(Adobe PDF) - htmlで見るwww.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou.../iryohi.pdf
カネミ油症の認定を受けた患者さんの医療費については、各種健康保険の利用をし. たうえ、本人負担部分がある場合、カネミ倉庫(株)が支払うことになっています。 具体的には、患者さんが領収書を添えてカネミ倉庫に医療費を請求することで、後. 日、償還払い ...
カネミ油症の手引き - 厚生労働省
(Adobe PDF) - htmlで見るwww.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/.../dl/kaigi_h25-1-08.pdf
医療機関の皆さまへ∼. 全国油症治療研究班・追跡調査班. 油症ダイオキシン研究診療センター. カネミ油症の手引き. ― 症状と治療について ―. 厚生労働科学研究費補助金( 食品の安全確保推進研究事業). 食品を介したダイオキシン類等の人体への影響の ...
www.mhlw.go.jp > ... > 健康・医療 > 食品 > 健康危機・健康被害への対応 - キャッシュ
【医療費の支払】 カネミ油症に関する医療については、カネミ倉庫株式会社が、患者の皆様に、かかった医療費の自己負担分をお支払いしています。 また、一部の医療機関では、油症患者受療券を提示すれば、窓口での自己負担なく、カネミ油症に関する医療を ...
#高砂西港 #pcb汚泥盛立地 #台湾油症認定基準 #カネミ油症被害者支援センター #排除のための検診 #カネカ・カネミ油症 #カネカ #鐘淵化学工業 #カネミ倉庫 #PCB #ダイオキシン #土壌汚染 #底質汚染 #高砂市 #高砂西港 #郭育良教授 #台湾大学 #カネミ油症 #健康被害 #免疫システム #先天性心臓病 #神経システム #免疫システム #内分泌ホルモン #油症被害者 #認定基準 #胎盤 #土壌汚染
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[転載]油症診断基準 (2012年12月3日追補)&カネミライスオイル中毒(油症)事件に関する研究
http://www.kyudai-derm.org/yusho/image/p3_2.gif ■診断基準 油症の診断基準としては、1972年(昭和47年)10月26日に改定された基準がありますが、その後の時間経過とともに症状および所見の変化がみられるため、2回の追加を経て、1981年(昭和56年)より以下のような診断基準が用いられていました。 その後2004年(平成16年)9月29日に血液2,3,4,7,8-pentachlorodibenzofuran(PeCDF)値が診断基準に追補されました。 油症の診断は発病条件と症状、所見を参考に受診者の年齢および時間的経過を考慮のうえ、総合的に判断されます。 http://www.kyudai-derm.org/yusho/image/p3_2.gif | |||||||||||||||||||||||||
http://www.kyudai-derm.org/yusho/image/p3_4.gif | |||||||||||||||||||||||||
PCBの混入したカネミ米ぬか油を摂取していること。 (ただし、油症母親を介して児にPCBが移行する場合があり、多くの場合で家族発生がみられる。) | |||||||||||||||||||||||||
http://www.kyudai-derm.org/yusho/image/p3_5.gif | |||||||||||||||||||||||||
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http://www.kyudai-derm.org/yusho/image/p3_7.gif | |||||||||||||||||||||||||
現在、油症患者さんの体内のPCBやダイオキシン類濃度は健康な人と同じ程度まで低下している方が多いのですが、まだ高い濃度を示す方もいます。治療法としては、原因物質であるPCBおよびダイオキシン類の排泄を促進するのが最も効果的ですが、残念ながら現在のところ確実に有効な排泄促進剤はまだ見出されていません。 コレステロール低下剤のコレスチラミンと米ぬか線維の経口投与はPCBの排泄を促進させますが、治療薬としての実用性は確立していません。 | |||||||||||||||||||||||||
従って、治療は各症状に対する対症療法を中心に行われます | |||||||||||||||||||||||||
http://www.kyudai-derm.org/yusho/image/p3_1.gifhttp://www.kyudai-derm.org/yusho/image/p3_10.jpghttp://www.kyudai-derm.org/yusho/image/p3_6.jpg
油症診断基準 (2012年12月3日追補)
油症治療研究班
油症の診断基準については、時間の経過に伴う症状と所見の変化ならびに分析技術の進歩に伴って、1972年10月26日、1976年6月14日、1981年6月16日、2004年9月29日に追補・改訂等が行われてきた。
今般、「カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律」が制定され、同法に基づく「カネミ油症患者に関する施策の推進に関する基本的な指針」に基づき、国から、事件当時の同居家族で健康被害を受けた者が、家族内で認定結果が分かれることのないよう、診断基準を拡大する方向で見直すよう要請されたことから、追補することとした。
発病条件
PCBなどの混入したカネミ米ぬか油を摂取していること。
PCBなどの混入したカネミ米ぬか油を摂取していること。
油症母親を介して児にPCBなどが移行する場合もある。
多くの場合家族発生がみられる。
多くの場合家族発生がみられる。
重要な所見
1.ざ瘡様皮疹
顔面、臀部、そのほか間擦部などにみられる黒色面皰、面皰に炎症所見の加わったもの、および粥状内容物をもつ皮下嚢胞とそれらの化膿傾向。
1.ざ瘡様皮疹
顔面、臀部、そのほか間擦部などにみられる黒色面皰、面皰に炎症所見の加わったもの、および粥状内容物をもつ皮下嚢胞とそれらの化膿傾向。
2.色素沈着
顔面、眼瞼結膜、歯肉、指趾爪などの色素沈着(いわゆるブラックベイビーを含む)
顔面、眼瞼結膜、歯肉、指趾爪などの色素沈着(いわゆるブラックベイビーを含む)
3.マイボーム腺分泌過多
4.血液PCBの性状および濃度の異常
5.血液PCQの濃度の異常(参照1)
6.血液2,3,4,7,8-pentachlorodibenzofuran (PeCDF)の濃度の異常(参照2)
参考となる症状と所見
1.自覚症状
1)全身倦怠感 4)眼脂過多 7)月経の変化
2)頭重ないし頭痛 5)せき、たん
3)四肢のパレステジア(異常感覚) 6)不定の腹痛
1.自覚症状
1)全身倦怠感 4)眼脂過多 7)月経の変化
2)頭重ないし頭痛 5)せき、たん
3)四肢のパレステジア(異常感覚) 6)不定の腹痛
2.他覚的所見
1)気管支炎所見 6)血清ビリルビンの減少
2)爪の変形 7)新生児のSFD(Small-For-Dates Baby)
3)粘液嚢炎 8)小児では、成長抑制および歯牙異常
4)血清中性脂肪の増加 (永久歯の萌出遅延)
5)血清γ-GTPの増加
1)気管支炎所見 6)血清ビリルビンの減少
2)爪の変形 7)新生児のSFD(Small-For-Dates Baby)
3)粘液嚢炎 8)小児では、成長抑制および歯牙異常
4)血清中性脂肪の増加 (永久歯の萌出遅延)
5)血清γ-GTPの増加
参照1 血中PCQの濃度は以下のとおりとする。
(1) 0.1 ppb以上 :高い濃度
(2) 0.03 ~ 0.09 ppb :(1)と(3)の境界領域濃度
(3) 0.02 ppb(検出限界)以下 :通常みられる濃度
(1) 0.1 ppb以上 :高い濃度
(2) 0.03 ~ 0.09 ppb :(1)と(3)の境界領域濃度
(3) 0.02 ppb(検出限界)以下 :通常みられる濃度
参照2 血中2,3,4,7,8-PeCDFの濃度は以下のとおりとする。
(1) 50pg/g lipids 以上 :高い濃度
(2) 30pg/g lipids 以上、50pg/g lipids 未満 :やや高い濃度
(3) 30pg/g lipids 未満 :通常みられる濃度
また、年齢・性別についても勘案して考慮する。
(1) 50pg/g lipids 以上 :高い濃度
(2) 30pg/g lipids 以上、50pg/g lipids 未満 :やや高い濃度
(3) 30pg/g lipids 未満 :通常みられる濃度
また、年齢・性別についても勘案して考慮する。
註1.以上の発病条件と症状、所見を参考にし、受診者の年齢および時間的経過を考慮のうえ総合的に診断する。
2.この診断基準は油症であるか否かについての判断の基準を示したものであって必ずしも油症の重症度とは関係ない。
2.この診断基準は油症であるか否かについての判断の基準を示したものであって必ずしも油症の重症度とは関係ない。
3.血液PCBの性状と濃度の異常および血液2,3,4,7,8-pentachlorodibenzofuran (PeCDF)の濃度の異常については、地域差、職業などを考慮する必要がある。
4.測定は油症研究班が適切と認めた精度管理が行われている検査機関にて行う。
追補:油症患者(同居家族)に関する条件
追補:油症患者(同居家族)に関する条件
油症発生当時に、油症患者(本追補により油症患者とみなされた者を除く。)と同居し、カネミ倉庫製の、PCB等が混入していた当時の米ぬか油を摂取した者で、現在、心身の症状を有し、治療その他の健康管理を継続的に要する場合には、油症患者とみなす。
玉之浦井持浦
吹き出物や皮膚の黒ずみ症状 カネミ油症 仕組み解明 ダイオキシン タンパク質生成阻害
2016年09月02日 15時28分
■厚労研究班 発生48年で初めて
国内最大の食品公害、カネミ油症の発症メカニズムが、厚生労働省の全国油症治療研究班(班長・古江増隆九州大教授)により、1968年の発生から半世紀近くたって、ようやく明らかになった。発症当初、多くの患者に吹き出物などの皮膚症状がみられたのはなぜか-。研究班によると、製造工程中に誤って米ぬか油に混入した原因物質のダイオキシン類が、皮膚を守るタンパク質の生成を邪魔したためで、世界で初めて突き止めたという。
国内最大の食品公害、カネミ油症の発症メカニズムが、厚生労働省の全国油症治療研究班(班長・古江増隆九州大教授)により、1968年の発生から半世紀近くたって、ようやく明らかになった。発症当初、多くの患者に吹き出物などの皮膚症状がみられたのはなぜか-。研究班によると、製造工程中に誤って米ぬか油に混入した原因物質のダイオキシン類が、皮膚を守るタンパク質の生成を邪魔したためで、世界で初めて突き止めたという。
研究班によると、油症の発症に最も重要なのが、細胞内に存在する「AhR」という分子。これが、ダイオキシン類のポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)などと結合すると、細胞や遺伝子を活性酸素が傷つける「酸化ストレス」が増え、体調不良を引き起こすと大まかに考えられてきた。
ただ、こうした構図が詳細に分かってきたのはここ数年で、研究班はAhRの役割について多方面から検証に着手。マウス実験などを重ねた結果、AhRは一般の人だと別の物質と結合し、皮膚を守る角質層の形成に必要なタンパク質を生成する機能が新たに判明した。傷を早く治す役割にも関与していた。
AhRは皮膚細胞に多く存在する。PCDFを含む米ぬか油を多食した当初、AhRがPCDFと結合してしまったために本来の役割を果たせず、吹き出物ができたり、黒ずんだりする異常な皮膚症状が特に目立ったとみられる。
患者のPCDFは徐々に体外に排出されるものの、今でも一般より血中濃度は高く、酸化ストレスが健康被害を招いている。患者の3割には何らかの皮膚症状も残っている。
研究班は現在、漢方を使った治療研究に力を入れている。漢方の成分がAhRとダイオキシン類の結合を抑制するなどの効果が分かってきたためで、班長の古江教授は「研究成果を治療法の開発につなげたい」としている。
=2016/08/28付 西日本新聞朝刊=
カネミライスオイル中毒(油症)事件に関する研究
1968年10月西日本一帯で皮膚疾患を主徴とする多数の患者が続出した.当初から,患者の発生は家族性があり,男女の別なく発生している等の特徴から食中毒が疑われていた.
その後,患者が共通してカネミ倉庫製造のライスオイルを摂食していることから,これが原因食品と判明した.のちに,1968年2 月上旬製造のライスオイル中に製造過程で熱媒体として使用されていたカネクロール400(四塩化 PCB の製品名)が大量に混入していることが明らかにされた.
当初,中毒原因物質は PCB と考えられていたが,その後の研究で,PCB が熱媒体として使用されている間に生成した強毒性の PCDF が主な原因物質であることが解明された.
原因ライスオイル中には PCDF の他にも PCB とほぼ同量,ないしは 3 倍程度の PCQ,極微量の PCDD,さらには,コプラナー PCB(Co-PCB),PCT,PCN 等が混在していた.
これらの汚染物質の中で中毒原因となったのは PCDF,PCDD および Co-PCB であるが,その中でも比較的多く生成した強毒性の PCDF が主な原因であり,それに極微量の強毒性の PCDD および Co-PCB の毒性が加わった複合汚染による中毒であると考えられる.
油症事件発生当時,16000人が被害を届け出たといわれているが1984年までに1864人が認定患者とされた.当所は1968年の事件発生時,油症原因究明に参画しており,当時の真子所長と中村専門研究員(後に保健科学部長)の名前が油症原因物質究明分析班の報告書の中に見られる.
その後,油症研究は九大油症治療研究班を中心に進められており,当所は数年間,油症研究に関与していな
かった.
かった.
一方,PCB による地球規模の汚染が油症発生と相前後して報告された.PCB はその優れた物性のために,
ノンカーボン紙,電気絶縁油,金属研磨油,熱媒体,塗料,農薬の展着剤等広範な用途に用いられていた.わが国でも,PCB による母乳汚染や食品(特に魚介類)汚染が報告され,古紙再生汚泥,土壌,工場廃水等の環境汚染も報告された.当所においても母乳,食品,土壌,水等の PCB 汚染実態調査を行った.
ノンカーボン紙,電気絶縁油,金属研磨油,熱媒体,塗料,農薬の展着剤等広範な用途に用いられていた.わが国でも,PCB による母乳汚染や食品(特に魚介類)汚染が報告され,古紙再生汚泥,土壌,工場廃水等の環境汚染も報告された.当所においても母乳,食品,土壌,水等の PCB 汚染実態調査を行った.
愛媛大学立川教授はヒトの血液から PCB を検出し,広範な人々が PCB で汚染されていることを報告した.
次いで,第一薬科大学増田教授は油症患者の血中 PCBを測定し,患者は一般人に比べて PCB 濃度が高く,そのガスクロマトグラムパターンに特徴があることを示した.
次いで,第一薬科大学増田教授は油症患者の血中 PCBを測定し,患者は一般人に比べて PCB 濃度が高く,そのガスクロマトグラムパターンに特徴があることを示した.
油症発生から数年経過しており,患者の他覚的症状はかなり消失し,油症診断に困難をきたしていたため,
血中 PCB 分析(PCB 濃度及びガスクロマトグラムパターン解析)は有力な診断根拠とされた.事件発生直後よ
り毎年油症一斉検診が行われており,血中 PCB 分析は重要な検診項目として油症診断基準に採用されている.
血中 PCB 分析(PCB 濃度及びガスクロマトグラムパターン解析)は有力な診断根拠とされた.事件発生直後よ
り毎年油症一斉検診が行われており,血中 PCB 分析は重要な検診項目として油症診断基準に採用されている.
当時,数百名の患者の血中 PCB 分析は到底,一機関のみでは対応不可能であった.増田教授をチーフに福岡県(衛生公害センター),福岡市(衛生試験所),北九州市(衛生研究所)及び久留米大学医学部(環境衛生学教室)の 5 機関で受診者の血中 PCB 分析を行った.
かくして,当所は事件発生から7 年にして再び油症に関与することとなった.
ヒト血中 PCB 分析は,一般環境試料や母乳,食品の分析と比べて供試し得る試料量が約10g と少なく,再試験は出来ない.加えて,濃度が非常に低いため極めて困難な分析であった.しかも,現在のような高純度の試薬や溶媒は入手できず,分析中に混入する妨害物質に悩まされるという悪条件もあった.
これらの困難を克服して,毎年100件から200件の患者及び対照として一般人30名程度の血中 PCB を測定した.
1978年大阪府立公衆衛生研究所の樫本は油症の原因ライスオイルから PCB の二量体である PCQ を検出し,次いで患者脂肪組織及び肝臓からも検出した.
さらに,PCQは患者血液から検出され,一般人からはほとんど検出されないため(検出限界値0.02ppb 以下),油症原因ライスオイルを摂取したかどうかの判定にきわめて有用であると報告した.
当所は,九大油症研究班の依頼により血中 PCQ 検査を油症検診に応用するため,患者と一般人各数十名の血中 PCQ 測定を行った.
その結果,血中ガスクロマトグラムパターン別の血中 PCQ 濃度は,A パターンが0.1ppb 以上(典型的な油症患者の濃度),B パターンが0.03~0.09ppb(油症と一般人の境界領域),Cパターンが0.02ppb 以下(一般人濃度)であることが明らかになった.
以上の検討結果は油症診断基準の重要項目として追加され,毎年の一斉検診で定常的な検査項目となった.血中 PCQ 濃度は油症診断項目として極めて有用な項目であるが,複雑でしかも完全塩素化という困難な操作を含む分析法で0.02ppb という超低濃度まで正確に定量することは非常な熟練と細心の注意を必要とした.
そのため試薬の精製や使用するガラス器具の徹底的な洗浄等に多大の労力と時間を要する仕事であった.
当所では PCQ を構成する 6 つの骨格を合成し,骨格異性体別の PCQ の正確で簡易な分析法が検討された.折からキャピラリーガスクロマトグラフが開発され,一般的に使用され始められており,これを使用した PCQ 完全塩素化物の個別分析法が確立された.この分析法により血中 PCQ 濃度は妨害物質の影響なしに毎年の定常的分析が確実に出来るようになった.
一方,先に述べたように,油症の主たる原因物質はPCDF であり,すでに,原因ライスオイルや死亡患者組
織から検出されていた.1986年当時の高橋所長は油症の治療のためには患者体内の PCDF の残留量を正確に把握することが必須であるとして,患者に皮下脂肪の提供を要請し,自らも夫人と共に対照として皮下脂肪を提供した.
織から検出されていた.1986年当時の高橋所長は油症の治療のためには患者体内の PCDF の残留量を正確に把握することが必須であるとして,患者に皮下脂肪の提供を要請し,自らも夫人と共に対照として皮下脂肪を提供した.
所長の呼びかけで当所職員9 名も皮下脂肪の提供に応じた.患者のために研究者が外科手術による自らの
皮下脂肪の提供をしたことは患者にとって大きな驚きであり,非常な感謝を持って受け止められた.ともすれば
患者から不信の声が聞かれることもあった油症研究班はこれを契機に患者の信頼を得て,この後の排泄促進の臨床研究が円滑に進むことになった.かくて,患者18名,対照者11名のボランティアの皮下脂肪組織中の PCQ,PCDF,PCDD,Co-PCB の分析を行った.
皮下脂肪の提供をしたことは患者にとって大きな驚きであり,非常な感謝を持って受け止められた.ともすれば
患者から不信の声が聞かれることもあった油症研究班はこれを契機に患者の信頼を得て,この後の排泄促進の臨床研究が円滑に進むことになった.かくて,患者18名,対照者11名のボランティアの皮下脂肪組織中の PCQ,PCDF,PCDD,Co-PCB の分析を行った.
その結果,患者では主要な原因物質である PCDF が対照者(平均16pg/g)と比べ,最高100倍(1900pg/g)も高濃度で残留していることが明らかになった.
さらに,患者糞便試料から PCDF 等が検出され,腸管経由で PCDF 等の毒物が排泄されていることも明らかになった.
これらの知見から患者体内に残留する PCDF 等の毒物の排泄促進が油症の治療として有効であると考えられた.
1991年九大油症治療研究班は PCDF 等の毒物排泄促進による臨床治療試験を開始することにした.
皮下脂肪中の PCDF を測定された18名の患者ボランティアのうち PCDF 濃度の高い 3組の夫婦 6 名の血中 PCDF と糞便中 PCDF 排泄量が調べられた.
その結果,PCDF は(体内残留量を反映する)脂肪中及び血中 PCDF 濃度に対応して糞中に排泄されていることが分かった.これら6 名の患者ボランティアに対し,高コレステロール治療薬として安全性が確立されていたコレスチラミンを6 ヶ月間服用してもらい,服用前,服用2 ヶ月, 4 ヶ月, 6 ヶ月時点の血液と糞便試料中の PCDF を測定した.
その結果は, 1 名については排泄促進傾向が認められたものの,他はコレスチラミンの有効性は認められなかった.
次いで,動物実験で米ぬか繊維または米ぬか繊維とコレスチラミンの併用投与が PCB の排泄を顕著に促進することを見出し,この知見に基づいて,患者ボランティア4 名に対して米ぬか繊維とコレスチラミンの併用投与による PCDF 等の排泄促進実験が2 回行われたが,結果は2 名の患者では排泄促進傾向が見られたものの,他の2 名では効果は認められなかった.
油症と同様の中毒事件が日本の事件から11年後の1979年台湾の中部で発生した.これは Yucheng と呼ばれ,日本の油症は Yusho と呼ばれており,共に国際的に通用する言葉となっている.台湾の Yucheng 患者は血中PCDF 濃度が高いため,これらの患者に対して排泄促進治療を行えば効果が明らかに出来ると考え,1993年九大油症治療研究班と台湾の成功大学の研究グループは共同して台湾の Yucheng 患者の PCDF の排泄促進実験を臨床的に行うことにした.
まず,台湾の患者31名の血中PCDF を調査した.予想通り多くの患者で高い血中 PCDF濃度を認め,それは日本の油症患者の最高レベルの血中PCDF 濃度と同程度であった.これらの患者のうち半数の15名に米ぬか繊維とコレスチラミンを服用してもらい,残りの半数の患者は対照群とし,投与前 1 週間及び 2週間の投与期間中の糞便試料を毎回採取し PCDF を測定した.
また,投与終了時点で採血し,血中 PCDF 濃度の増減を調べた.実験途中で服用を中断した患者や糞便試
料が採取できなかった患者を除いた治療群は最終的には6 名となった.これらの患者の実験結果では6 名中4
名で排泄促進効果が認められた.
料が採取できなかった患者を除いた治療群は最終的には6 名となった.これらの患者の実験結果では6 名中4
名で排泄促進効果が認められた.
また,投与後の血中PCDF 濃度は投与前に比べて減少していた.以上の結果から米ぬか繊維とコレスチラミンの服用による PCDF の糞便中排泄促進効果が臨床的にも実証された.台湾の研究グループにより30名の患者に対してコレスチラミン単独での PCDF 排泄促進実験が行われ,投与前と投与後の血中 PCDF 濃度が測定された.しかし,残念ながら血中濃度の減少は見られず,治療効果は認められなかった.体内に残留している PCDF 等の有機塩素化合物は糞便中に排泄されるが,一方,皮脂等を介しても体外に排出されていると考えられた.
そこで,1994年油症患者と一般人各数十名について皮脂中ダイオキシン類(PCDD,PCDF,Co-PCB)の血中濃度を調べた.その結果,大部分のダイオキシン類異性体は皮脂中濃度と血中濃度が相関することが分かった.台湾の60名の患者について,皮脂中ダイオキシン類濃度も調べられ,台湾の患者においても皮脂中濃度と血中濃度は相関するという結果が得られた.
すなわち,これらの化合物は体内残留量に応じて皮脂を介して排出されることが明らかになり,その量は
糞中への排泄量に匹敵するものと推定された.
糞中への排泄量に匹敵するものと推定された.
これは皮脂がダイオキシン類の排泄経路として重要なものであることを示すとともに,皮脂中のダイオキシン類を調べることによってもその体内残留を推定出来ることが示唆された.
油症事件発生まもなくから毎年行われている患者の一斉検診では,内科,皮膚科,眼科,歯科及び小児科
検診と血液生化学検査項目,血中 PCB および PCQ 濃度が追跡調査されてきた.
検診と血液生化学検査項目,血中 PCB および PCQ 濃度が追跡調査されてきた.
油症の主原因物質 PCDF の血中濃度検査は残念ながら,その技術的困難さゆえに定常的検査が不可能であった.
その後,個々の患者の血中 PCDF追跡調査は油症研究にとって大きな意義があり,分析機器の発達と排泄促進研究で培われた高度な技術的熟練はこれを可能にした.
1995年に福岡県の油症一斉検診を受診した患者のほぼ全員にあたる83名の患者の血中ダイオキシン類濃度を調査した.その結果,典型的油症患者では高濃度の血中 PCDF が検出され,PCDD および Co-PCBは一般人とほぼ同程度であることが分かった.
さらに,1996年および1997年についても福岡県の油症一斉検診受診者のほぼ全員について調査した結果,典型的油症患者では血中 PCDF 濃度がしだいに減少している事が分かった.
この血中ダイオキシン類濃度調査は現在も継続されている.その後の油症治療研究の一環としては,ラット
を用いた動物実験で食物繊維や葉緑素がダイオキシン類を排泄促進することを報告した.油症患者が食物繊維や葉緑素を多く含む食事をすることは長期的には有効と考えられる.
を用いた動物実験で食物繊維や葉緑素がダイオキシン類を排泄促進することを報告した.油症患者が食物繊維や葉緑素を多く含む食事をすることは長期的には有効と考えられる.
油症研究の中で対照試料として多数の一般人母乳,脂肪組織,血液,皮脂,人体臓器(脂肪組織・肝臓・腎臓
・脳・脾臓他)等のダイオキシン類を調査した.
これらは日本におけるダイオキシン類による人体汚染を示す貴重データである.1997年ころからごみ焼却場から排出されるダイオキシン類による環境汚染が明らかにされ,日本における母乳をはじめとする人体汚染に大きな社会的関心が集まった.
最近,ダイオキシン類は環境ホルモン作用をもつことが明らかにされ,胎児や乳児に対する健康影響が懸念されている.
ダイオキシン類による環境汚染,人体汚染の早急な実態調査が必要となり,国を挙げてこれに取り組むこととなった.
油症とそれに関連するダイオキシン類のデータはまとまった人体汚染のデータとして高く評価されることとなった.また,油症研究で培った当所の技術と知見はダイオキシン類の研究に大いに役立ち,食品のダイオキシン類汚染実態調査,ヒト血中ダイオキシン類調査等,国のダイオキシン類研究にも参加している.
一方,従来より,ダイオキシン類による大気,土壌,水等の環境汚染に関する研究も環境部門で行われており,当所の研究レベルは高く評価されている.
(参考文献)
1) 飯田隆雄,深町和美,竹中重幸,中川礼子,高橋克巳:分析化学,37,230-235.1988.
2) S.Takenaka, K.Fukamachi, R.Nakagawa,T.Iidaand K.Takahashi:Chemosphere, 17, 319-330,1988.
3) S.Takenaka, K.Morita, H.Tokiwa and K.Takahashi:Xenobiotica, 21, 351 - 357.1991.
4) 森田邦正,平川博仙,松枝隆彦,飯田隆雄,常盤寛:福岡医学雑誌, 84, 273 - 281,1993.
5) T.Iida, H.Hirakawa, T.Matsueda, R.Nakagawa,S.Takenaka,K.Morita,Y.Narazaki,K.Fukamachi and
(参考文献)
1) 飯田隆雄,深町和美,竹中重幸,中川礼子,高橋克巳:分析化学,37,230-235.1988.
2) S.Takenaka, K.Fukamachi, R.Nakagawa,T.Iidaand K.Takahashi:Chemosphere, 17, 319-330,1988.
3) S.Takenaka, K.Morita, H.Tokiwa and K.Takahashi:Xenobiotica, 21, 351 - 357.1991.
4) 森田邦正,平川博仙,松枝隆彦,飯田隆雄,常盤寛:福岡医学雑誌, 84, 273 - 281,1993.
5) T.Iida, H.Hirakawa, T.Matsueda, R.Nakagawa,S.Takenaka,K.Morita,Y.Narazaki,K.Fukamachi and
K.Takahashi:Toxicol.Environ. Chem. , 35, 17 -24,1992.
6) 小栗一太,赤峰昭文,古江博隆編,油症研究-30年の歩み-,九州大学出版会,2000.
6) 小栗一太,赤峰昭文,古江博隆編,油症研究-30年の歩み-,九州大学出版会,2000.
五島市の入り口である福江港は、暴力追放の大きな石碑があります。
カネミ油症の患者を暴力でおさえつけたのだろうか?
玉之浦と、奈留島のカネミライスオイルの毒性物質は、同じものか違うものか分かりませんが?
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[転載]国の実態調査が必要 摂南大名誉教授・宮田秀明さん 。数十年たっても、半分より少し減った程度です。大事なことは、未認定患者も含めて、現状はどうなっているのか。国も一度、洗いざらい調べないといけない
国の実態調査が必要 摂南大名誉教授・宮田秀明さん
宮田秀明さん |
http://www.tokyo-np.co.jp/article/culture/hiroba/images/PK2018102002100190_size0.jpg |
カネミ油症は日本国内で唯一、人体への曝露(ばくろ)量がはっきり分かっているダイオキシン類の汚染事件です。どこまで影響が続くのか、究明する必要がありますが、十分ではありません。
私はカネミ油症が起きた時は大学生でした。最初はPCBが原因物質と言われましたが、トランス工場などの職業的なPCB汚染者と比べると症状が重すぎるのが謎でした。実験を繰り返し、計測機器も良くなって、原因がPCDFとコプラナーPCBだと判明したのは一九八五年ごろ。時間がかかりました。
カネミ油症の特徴は長期残留毒性です。疲れやすいなどの神経毒性、病気になりやすい免疫抑制、妊娠しにくいなどの生殖毒性が長く続く。これは、胎児毒性にも強く関係しています。
数年前に長崎県の五島列島で、子どもが小学校を休みがちだというお母さんの話を聞きました。本人は小さいときに油症原因油を口に入れましたが、だいぶ時間がたって、体内の原因物質の濃度が低くなっているはずの時に生まれた子どもです。にもかかわらず、胎児には毒性の影響がはるかに強く出てしまう。少なくとも十倍、もっと強いかもしれません。さらに次の世代はどうなるのか。
同様の油症が七九年に起きた台湾では、患者の子どもの発育が悪い、知能指数が低い例などをきちんと調べていますが、日本ではあまり研究されていません。特に、認定されなかった人やその子どもは関係ない、と。
私も九州大の油症治療研究班に十年ほど参加しましたが、研究班は、治療研究よりも学問的な研究が主体でした。典型的とされる症状だけを取り扱い、それ以外の症状は門前払いです。もし被害者に対して真剣に取り組めば、神経毒性や免疫抑制、胎児毒性など、いろいろなことが明らかになったはずです。
黒いにきび状のできもの(クロルアクネ)などの皮膚症状が出ず、認定されていなくても、ずっと体調が悪い人がいます。むしろ、被害としては大きいのかもしれない。皮膚症状は原因物質の排出とみることもできるからです。
PCDFの中で特に毒性が強いものの半減期は、六~三十六年と相当長いのです。数十年たっても、半分より少し減った程度です。大事なことは、未認定患者も含めて、現状はどうなっているのか。国も一度、洗いざらい調べないといけないと思います。
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[転載]カネミ油症被害者支援センターなどは2018年12月1日、兵庫県高砂市内で「カネミ油症事件から50年(仮題)」と題した集会を計画している。
カネミ油症被害者支援センターなどは2018年12月1日、兵庫県高砂市内で「カネミ油症事件から50年(仮題)」と題した集会を計画している。
噂
仮題:カネミ油症から50年~いまPCBはどうなっているのか、そして油症被害者は
日時:2018年12月1日 13時30分~16時ごろ
場所:高砂市文化保健センターらしい
所在地 TEL FAX
ご利用
〒676-0021 兵庫県高砂市高砂町朝日町1丁目2番1号 |
079-442-4831 |
079-442-8360 |
アクセス方法
電車をご利用の場合
JRをご利用 山陽電鉄をご利用
JR神戸線加古川駅よりタクシーで約30分 JR神戸線宝殿駅よりタクシーで約20分 新幹線をご利用の場合は、JR姫路駅にてJR神戸線又は山陽電鉄に乗り換えて下さい。 |
山陽高砂駅(特急停車駅)より徒歩約5分(北東へ約400m) |
宇田 和子
食品公害と被害者救済―カネミ油症事件の被害と政策過程―
本論文は、その課題設定と研究遂行の仕方において、以下のような積極的意義を有する。
食品公害と被害者救済―カネミ油症事件の被害と政策過程―
本論文は、その課題設定と研究遂行の仕方において、以下のような積極的意義を有する。
第一に、その被害の広がり等から非常に重要な社会問題であるにもかかわらず、これまで長期にわたって、「研究史上の空白」と「政策的対処の空白」という形で、二重の意味放置されてきたカネミ油症問題についての本格的な実証研究であることである。
カネミ油症問題は、被害規模の大きさと被害の深刻さにもかかわらず、これまでの研究史におい空白であったところであるが、本研究は、先例のない本格的な社会学的調査にもとづいて事実経過を解明し、その空白を埋めたという積極的な意義を有している。
カネミ油症問題は、被害規模の大きさと被害の深刻さにもかかわらず、これまでの研究史におい空白であったところであるが、本研究は、先例のない本格的な社会学的調査にもとづいて事実経過を解明し、その空白を埋めたという積極的な意義を有している。
第二に、本論文は、カネミ油症問題という未解明で複雑な問題を、複数の理論的視点を組み合わせることによって解明しようと試みている。本論文の理論的視座は、環境社会学における被害構造論を主要な理論的関心として継承するものであるが、同時に、生活史についての質的データ分析や、政策過程についての「組織の戦略分析」を継承している。
カネミ油症発覚50年 神戸新聞特集「カネミ油症認定患者2千人 被害いまだ ...
2018/07/27 - カネミ油症に関する相談は、九州大学病院油症ダイオキシン研究診療センター(TEL092・642・5211)や都道府県の相談窓口で受け付けている。また、カネミ油症被害者支援センター(東京都)などは12月1日、高砂市内で「カネミ油症事件から50年(仮題)」と ...
1 日前 - 西日本一帯で1968年に起きた大規模な食品公害「カネミ油症」の表面化から今月で半世紀となるのに合わせ、福岡県の患者団体が6日、福岡市で集会を開いた。 ... 同様の集会は11月17日に長崎県五島市、12月1日には兵庫県高砂市でも開かれる予定。
カネミ油症50年問う集会で患者ら支援拡充や認定緩和訴え 大阪:イザ!
https://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/181006/evt18100622110034-n1.html
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1 日前 - 西日本一帯で1968年に起きた大規模な食品公害「カネミ油症」の表面化から今月で半世紀となるのに合わせ、福岡県の患者団体が6日、福岡市で集会を開いた。 ... 同様の集会は11月17日に長崎県五島市、12月1日には兵庫県高砂市でも開かれる予定。
カネミ油種患者本人も声を上げ、北九州市小倉南区の蔵元義人さん(78)は、未認定患者の全面救済へ「口から食べたり、胎盤を通じてポリ塩化ビフェニール(PCB)を取り込んだりしたかどうかを基準にすべき」と、血中ダイオキシン濃度を重視した現行の診断基準の見直しを求めた。
会場には、県内の認定患者の一人が自宅で保管してきた一升瓶入りの米ぬか油が展示された。被害発覚直後に県の検査に出した記録も貼ってあり、カネミ油症被害者福岡地区の会事務局長で2世患者の三苫哲也さん(48)は「今後、公の施設など適切な保管場所を探し、人類の負の遺産として残したい。50年を機に、カネミ油症をはじめ、今後、食品公害で被害が起きた時に泣き寝入りしなくていい社会を作ることが必要」と訴えた。
神戸新聞NEXT|総合|カネミ油症発覚50年(6)被害者アンケートから
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201808/0011503728.shtml
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2018/08/02 - カネミ油症に関する相談は、九州大学病院油症ダイオキシン研究診療センター(TEL092・642・5211)や都道府県の相談窓口で受け付けている。また、カネミ油症被害者支援センター(東京都)などは12月1日、高砂市内で「カネミ油症事件から50年(仮題)」と ...
カネミ油症発覚50年(1)「この油おかしい」人生暗転 ( 会社経営 ) - 食品・心 ...
https://blogs.yahoo.co.jp/syokuhinosen/15099045.html
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2018/07/31 - 1938年4月18日創業。ダーク油事件・カネミ油症事件を引き起こした企業として知られる。 ..... カネミ油症被害者支援センター(東京都)などは2018年12月1日、高砂市内で「カネミ油症事件から50年(仮題)」と題した集会を計画している。 2018/8/12(日) 午前 ...
閲覧注意 カネミ油症事件、ダイオキシン被害者の症状画像集 ( その他の ...
https://blogs.yahoo.co.jp/teisdix/43443772.html
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2017/10/15 - カネミ油症50年記念行事「油症の経験を未来につなぐ集い」 □日時 2018年11月17日(日) □場所 福江総合福祉保健 ... 患者側は、油に混入したポリ塩化ビフェニール(PCB)を製造し、カネミ倉庫に販売したカネカ(鐘淵化学工業 高砂)も協議に参加するよう求める要望書を国に提出した。 ..... カネミ油症被害者支援センター(東京都)などは2018年12月1日、高砂市内で「カネミ油症事件から50年(仮題)」と題した集会を計画している。
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[転載]カネミ油症事件から50年 全患者救済求め集い 福岡
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-07/2018100715_01_1.html
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(写真)カネミ油症50年の集いで発言する下田さん=6日、福岡市
(写真)カネミ油症50年の集いで発言する下田さん=6日、福岡市
わが国最大の食品公害事件と言われるカネミ油症事件から50年を迎え、「カネミ油症に学ぶ集い」が6日、福岡市で開かれました。不十分な救済のもと今なお苦しむ患者らが、国の支援拡大や実態に即した患者認定を求めるとともに、国や販売企業のカネミ倉庫、原因物質のPCBを製造したカネカが責任をとるよう訴えました。
長崎県五島市で母親が買い求めた1升のカネミオイルを食べたことから発症した下田順子さん(57)は、激しい症状と貧困のなか「50年間翻弄(ほんろう)されてきた」と涙ながらに語りました。家族全てに症状があらわれ、1989年生まれの娘も発症。患者2世や、偏見を心配し声を上げることができなかった多くの未認定患者が救済の枠の外に置かれていることを指摘し「(カネミオイルを)食べたことがあれば認定をしてほしい」と訴えました。
下関市立大学の下田守名誉教授が事件の経過を報告。吉野高幸弁護士がカネミ油症裁判を振り返り「要求の一部が認められるのに四十数年、あまりに長すぎる。この国の政治をどう考えたらよいか」と語りました。
カネミ油症被害者福岡地区の会の三苫哲也さん(48)は、患者と国、カネミ倉庫が話し合う「3者協議」で患者側の発言者が各団体1人に限られ、報道陣にも公開されないためずさんな資料や患者の状況が明らかにならない問題を強調しました。
カネミ油症 1968年、カネミ倉庫(北九州市)が製造した米ぬか油「カネミライスオイル」を食べた人たちに発生した健康被害。製造過程でカネカ製のPCB(ポリ塩化ビフェニール)が混入したもの。九州北部を中心に1万4000人以上が被害を届け出ましたが、患者認定基準での救済切り捨てにより認定患者は約2300人にとどまります。
↧
[転載]五島市暴力団排除条例は、暴力団の排除に関し、基本理念を定め、並びに市の責務及び市民等の役割を明らかにするとともに、暴力団の排除に関する施策等を定めることにより、暴力団の排除を推進し、もって市民の安全で
第1条 この条例は、暴力団の排除に関し、基本理念を定め、並びに市の責務及び市民等の役割を明らかにするとともに、暴力団の排除に関する施策等を定めることにより、暴力団の排除を推進し、もって市民の安全で平穏な生活を確保し、及び社会経済活動の健全な発展に寄与することを目的とする。
(7) 関係団体等 法第32条の3第1項の規定により都道府県暴力追放運動推進センターとして指定を受けた者その他の暴力団員による不当な行為の防止及びこれによる被害の救済に寄与することを目的とする団体をいう。
第3条 暴力団の排除は、暴力団が市民生活及び社会経済活動に不当な影響を与える存在であることを社会全体で認識した上で、暴力団を恐れないこと、暴力団に対して資金を提供しないこと、及び暴力団を利用しないことを基本として、国、県、市、市民等及び関係団体等による相互の連携及び協力の下に推進するものとする。
第5条 市民等は、基本理念にのっとり、暴力団の排除のための活動を自主的に、かつ、相互の連携を図って行うとともに、市及び関係団体等が実施する暴力団の排除に関する施策及び活動に協力するよう努めるものとする。
第10条 市は、公共工事その他の市の事務又は事業(以下「公共工事等」という。)の実施又は給付金(補助金その他の相当の反対給付を受けないものをいう。以下同じ。)の交付において、暴力団を利することとならないよう、暴力団等又は社会的非難関係者の公共工事等に係る契約(当該契約の下請け等に係る契約を含む。次条において同じ。)からの除外、給付金の交付の相手方からの除外その他の暴力団の排除のために必要な措置を講ずるものとする。
第12条 市長、教育委員会又は地方自治法(昭和22年法律第67号)第244条の2第3項に規定する指定管理者(次項において「市長等」という。)は、同法第244条第1項の規定により設置された公の施設が暴力団の活動に使用されると認めるときは、当該公の施設の設置及び管理に関する事項を定めた条例の規定にかかわらず、当該公の施設の使用の許可又は承認をしないことができる。
2 市長等は、公の施設の使用の許可又は承認をした後においても、当該公の施設が暴力団の活動に使用されると認めるときは、当該公の施設の設置及び管理に関する事項を定めた条例の規定にかかわらず、当該使用の許可又は承認を取り消すことができる。
第13条 市は、市内の小学校(学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条に規定する小学校及び特別支援学校(小学部に限る。)をいう。)において、児童が暴力団排除の重要性を認識するための教育が必要に応じて行われるよう適切な措置を講ずるものとする。
2 市は、少年(20歳未満の者をいう。以下同じ。)の育成に携わる者に対し、少年が暴力団の排除の重要性を認識し、暴力団に加入せず、及び暴力団員による不当な行為による被害を受けないようにするための少年に対する指導、助言その他の適切な措置を講ずることができるよう、暴力団に関する情報の提供その他の支援を行うものとする。
wikiyakuza.wiki.fc2.com/wiki/中本組 - キャッシュ
中本組(なかもとぐみ)は長崎県五島市に本拠を置く暴力団で、六代目山口組の四次団体。上部団体は四代目山健組・ ... 組長中本光夫は、五島列島北部の有川町において石本組青方支部に所属し、福江島に渡って石本組石道会若者となる。石本組が五島から ...
ameblo.jp/yumegoto/entry-11394690682.html - キャッシュ
11月1日より「五島市暴力団排除条例」が施行された。 広報誌をとられていない方々( 町内会に入会されていない市民)にお知らせしとこう. 『五島の爆裂変人スーパー悪ティブスペシャル男』それが丸田だ! ~社会全体で暴力団を排除するため ...
www.city.goto.nagasaki.jp/.../424901010034000000MH_j.ht... - キャッシュ
第1条 この条例は、暴力団の排除に関し、基本理念を定め、並びに市の責務及び市民等の役割を明らかにするとともに、暴力団の排除に関する施策等を定めることにより、 暴力団の排除を推進し、もって市民の安全で平穏な生活を確保し、及び社会経済活動の ...
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初代石湊会会長とは特に親しい関係を築き、石本元会長の弟分で広島汽船代表の佐々野氏を通じ、五島内の ... 背信の副議長五島市. ... 次回は山田博県議と清川市議の悪しき関係と、業者と暴力団の黒い関係を公表する所存である。
blog.goo.ne.jp/.../f76d9670d515b3bb5419a42543ef8b... - キャッシュ
五島出身で長崎市内に本社を置く㈱H建設は港湾工事をはじめ、道路建設や一般土木など公共工事を多数受注しております。 ... 五島で暴力団組長と二人三脚で裏金稼ぎをしてきたH汽船のS社長ですら、その組長が服役したのを機に暴力団との関係を一掃しようと努力 ... 総理秘書初村(3) · 和仁会病院と安部総理秘書初村(2) · 和仁会病院と安部総理秘書初村(1) · 背信の副議長 五島市· 県会議員の交遊 · 急 告 ...
cocoa.5ch.net/test/read.cgi/4649/1023285401/ - キャッシュ
長崎市近郊や五島のヤクザの話は聞きますけど、そういえば佐世保のヤクザの話って聞きませんよね。 でも北松に昔は炭鉱もあったことですし、たぶんいるんじゃないでしょうか? 4 :名無番長:02/06/05 23:50: 佐世保は前だと一和会系福野 ...
bakusai.com > 爆サイ.com > 九州版 > 五島市雑談 - キャッシュ
... の390番目に書き込みがあったレス「五島にも暴力団あるんですか?何…」です。この書き込みは五島との関連性がとても高いです。 ... 爆サイ.com > 九州版 > 五島市雑談 > 五島の情報交換. #390 2016/07/06 16:16. 五島にも暴力団あるんですか? 何系?
bakusai.com > 爆サイ.com > 九州版 > 長崎お水・総合 - キャッシュ
長崎お水・総合, ニュース速報! 佐野玲於、クールなパフォーマーからイ... 爆サイ.com > 九州版 > 長崎お水・総合 > 五島市オススメ店. #491 2012/12/15 15:36. 元暴力団の人がやるんでしょ? [ 匿名さん ]. 1000件のレスがあります. このスレッドを見る.
カネミ倉庫は原告と和解し、医療費を支払う交換条件として賠償金の支払いを請求しないことを原告に約束させた。
責任企業による補償が不十分であり、被害者が沈黙を強いられた状況にあることを認識しながらも、国は、油症は公害ではなく食中毒事件であるため、加害企業にすべての補償責任があるという論理のもと、被害者救済に取り組むことなく現状を看過し続けてきた。
しかも、食中毒事件としての通常の対処である「摂食経験と症状の有無を根拠とする被害者の認定」を行わず、臨床所見と診断基準を照らし合わせた「症状による認定」を行い、摂食経験と身体の異常があっても診断基準に合致しない被害者を切り捨ててきた。
↧
[転載]カネミ倉庫はすべての判決で賠償金の支払いを命じられたが、これを完全には履行しないまま現在に至っている。
福一以前より何も変わらぬ醜悪極まりないこの国のリアル。清志郎が歌っていたように、もう誰にも止められないのか。
東京新聞 2013.9.24 掲載
「こちら特報部」
カネミ油症事件 阻まれる救済
の転載です。
関連情報
九州朝日放送
カネミ油症 - KBCが追った44年の記録 -
http://www.kbc.co.jp/tv/kanemi/
↓上記サイトのイントロダクションより転記
「美容と健康にいい」
そんな宣伝文句で売られていた米ぬか油。
その油には猛毒のダイオキシン類が含まれていた。
44年前、福岡県を中心とする西日本一帯で起きたカネミ油症事件。
吹き出物、手足のしびれ、肝機能障害、骨の変形、永久歯の欠落、大量の脱毛、そしてがん・・・。
根本的な治療法もない中、猛毒は44年がたった今もなお被害者たちを苦しめる。さらに被害は子や孫の世代までにも忍び寄る・・・。
人類史上初めてダイオキシン類を直接口にしたカネミ油症事件。
KBCはこのカネミ油症事件を発覚から44年にわたり追い続けてきました。
被害者の心と体の痛み、救済への悲痛な訴え・・・。
これまでに制作したドキュメンタリーは11本に上ります。
KBCが追ったカネミ油症44年の記録です。
東京新聞 2013.9.24 掲載
「こちら特報部」
カネミ油症事件 阻まれる救済
の転載です。
関連情報
九州朝日放送
カネミ油症 - KBCが追った44年の記録 -
http://www.kbc.co.jp/tv/kanemi/
↓上記サイトのイントロダクションより転記
「美容と健康にいい」
そんな宣伝文句で売られていた米ぬか油。
その油には猛毒のダイオキシン類が含まれていた。
44年前、福岡県を中心とする西日本一帯で起きたカネミ油症事件。
吹き出物、手足のしびれ、肝機能障害、骨の変形、永久歯の欠落、大量の脱毛、そしてがん・・・。
根本的な治療法もない中、猛毒は44年がたった今もなお被害者たちを苦しめる。さらに被害は子や孫の世代までにも忍び寄る・・・。
人類史上初めてダイオキシン類を直接口にしたカネミ油症事件。
KBCはこのカネミ油症事件を発覚から44年にわたり追い続けてきました。
被害者の心と体の痛み、救済への悲痛な訴え・・・。
これまでに制作したドキュメンタリーは11本に上ります。
KBCが追ったカネミ油症44年の記録です。
カネミ倉庫はすべての判決で賠償金の支払いを命じられたが、これを完全には履行しないまま現在に至っている。
その債務は2006 年現在、原告1 人当たり約500 万円、元本と利息をあわせて約206 億円にのぼる(五島市職員労働組合 2010)。
体調不良による収入の減少と医療費負担の増大によって多くの被害者が経済的困窮に陥っているにもかかわらず、このような債務不履行が甘受されている理由は、カネミ倉庫の資力不足にある。
カネミ倉庫は年商15 億円の赤字経営の中小企業であるがゆえ、賠償金を支払えば倒産してしまい、これまで患者に支払ってきた医療費も支払えなくなると主張したのである(カネミ油症事件原告団・カネミ油症事件弁護団 1984: 10)。
被害者は公的補償を得られる当てもなく、国に救済を求めることもできず、カネミ倉庫の主張を受け入れざるを得なかった。
その債務は2006 年現在、原告1 人当たり約500 万円、元本と利息をあわせて約206 億円にのぼる(五島市職員労働組合 2010)。
体調不良による収入の減少と医療費負担の増大によって多くの被害者が経済的困窮に陥っているにもかかわらず、このような債務不履行が甘受されている理由は、カネミ倉庫の資力不足にある。
カネミ倉庫は年商15 億円の赤字経営の中小企業であるがゆえ、賠償金を支払えば倒産してしまい、これまで患者に支払ってきた医療費も支払えなくなると主張したのである(カネミ油症事件原告団・カネミ油症事件弁護団 1984: 10)。
被害者は公的補償を得られる当てもなく、国に救済を求めることもできず、カネミ倉庫の主張を受け入れざるを得なかった。
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp > ... > ニュース、事件 - キャッシュ
(1) カネミ倉庫はライスオイルの製造業者として、カネカはわが国で初めてPCBの生産を始めた化学企業として食品 ... (2) カネミ倉庫とカネカは賠償しました。1968年当時はそれによって、会社を倒産させるほどの影響を及ぼせなかった。
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp > ... > ニュース、事件 - キャッシュ
カネミ倉庫は賠償金を支払いました。 訴訟ではカネミ倉庫・鐘淵化学工業・日本政府の三者が訴追を受け、 いったんは三者とも賠償金を支払いました。 しかし最終審では政府だけが逆転勝訴し、既に支払った賠償金の返還を要求しました。
www.nikkei.com/.../DGXNASDG21057_R20C13A3CC... - キャッシュ
1968年に西日本一帯で起きた食品公害「カネミ油症」の認定患者55人(うち4人は死亡)が原因企業のカネミ倉庫(北九州市)に計6億500万円(1人当たり1100万円)の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、福岡地裁小倉支部であった。
www.kaburitsuki.com > ... > 食・フード - キャッシュ
中国の地溝油(下水から作る食用油)が話題になっていたとき、「カネミ油症事件」のことを思い出した。 どれぐらいの人々が ... 1969年、カネミ倉庫・PCBを製造した鐘淵化学工業・国の3者を相手取って賠償請求訴訟を起こした。 原告は1985年 ...
カネミ油症事件における「補償制度」の特異性と欠陥 - J-Stage
(Adobe PDF)www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/63/1/63_53/_pdf
まず,カネミ油症の被害に対する補償の現状を検討すると,類似する被害を. もつ他の ... 油症(以下,油症)とは,カネミ倉庫株式会社(以下,カネミ倉庫)が製造した米. ぬか油を ..... カネミ倉庫は,過去の訴訟で被害者に敗訴し,賠償金の支払いを命じられたが,.
rkb.jp/move/contents/20130623.html - キャッシュ
油を加熱する為に使っていた化学物質「PCB」がパイプから漏れ出して混入。西日本一帯で、油を口にした1万4千人以上が、皮膚・爪・目・内臓…全身に及ぶ異常を訴えた「 カネミ油症事件」。加害企業となったカネミ倉庫は「賠償金を支払う余裕 ...
dennjiha.org/?page_id=7685 - キャッシュ
内容は、1審同様に加害企業カネミ倉庫の責任は認めていますが、「除斥(じょせき) 期間」が経過しているので、原告の請求権は消滅しているとしま ... そこで2008年に「一人当たり1100万円の賠償金を求める」新認定被害者損害賠償訴訟が提起されたのです。
mainichi.jp/articles/20170607/ddp/041/040/027000c
猛毒ダイオキシンが原因物質の国内最大の食品公害・カネミ油症事件は来年、発生から50年を迎える。1968年10 ... 被害者らは、カネミ倉庫や国などを相手に損害賠償請求訴訟を起こし、福岡高裁は84年3月に国の責任を初めて認めた。
blog.goo.ne.jp/.../e16bc2575373f87c068ba539b4c708... - キャッシュ
そのため、原告団は苦悩の中で、敗訴の判決を得るよりも訴訟以前の段階に戻す方が良いということで、1989年に訴訟取り下げに踏み切った。その結果、仮払金の返金義務が生じてしまった。しかしカネミ倉庫からはまとまった賠償金が支払わ ...
カネミ油症 カネミ倉庫 賠償金に関するQ&A(2件)
-Yahoo!知恵袋Q.A.Q.A.
(1) カネミ倉庫はライスオイルの製造業者として、カネカはわが国で初めてPCBの生産を始め... 解決済み-回答数:1-質問日時:2007年4月10日 |
同じような油症事件でも台湾では健康被害を受けた2世3世が救済されています。 政治家や官... |
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