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 四国電力伊方原発愛媛県伊方町)で事故が起きた場合の対応を県が独自にまとめ、「高知県原子力災害対策行動計画」を策定した。事故や地震の発生時から、県内に放射性物質の飛散が予想される事態まで4段階に分け、広報や医療などの行動指針を示した。
 国は2012年10月、原発事故発生時に住民を避難させるなどの対応を行う「防災重点区域」を半径8~10キロ圏から30キロ圏に拡大。避難経路や交通手段などを定めた地域防災計画の策定を21道府県135市町村に義務づけた。
 県内の市町村は伊方原発から最も近い四万十市と梼原町で約50キロに位置し、重点区域には入らない。だが、東京電力福島第一原発の事故では200キロ以上離れた場所にも放射性物質が拡散したことなどを踏まえ、昨春から作業を進めてきた。