「鉄道民営化を中断せよ」中央労組団体ゼネスト 韓国・朴政権、収拾に苦慮
2013.12.28 23:21[韓国]
韓国鉄道公社の労組ストライキをめぐる政府と労働界の対立が拡大する中、鉄道労組が所属するナショナルセンター、民主労働組合総連盟(民主労総)は28日、政府の強硬な対応に対抗してゼネストを実施した。鉄道の減便で経済活動に支障も出ており、労使対立の収拾策をめぐり朴槿恵政権は頭を痛めている。
「鉄道の民営化を中断せよ!」。民主労総がソウル中心部で28日開いたゼネストを呼びかける集会には約2万人(警察推計)の労組員らが結集、気勢を上げた。鉄道労組は、公社が2015年に開通予定の新路線を運営する子会社新設を決めたことに「民営化への布石だ」と反発、9日にストを開始した。
政府は「民営化はしない」と約束したが、労組は「信用できない」と抵抗。労組幹部を拘束するため、警察が民主労総本部に強行突入したことで、労働界に反発が広がった。(共同)